SUSTAINABILITY

サステナビリティ

人財

基本的な考え方

エンジニアリングを通じた課題解決を強みとする当社は、技術(スキル)や専門性を有する従業員が事業競争力および企業価値の要であり、最大の財産であると考えています。その価値を最大化すべく、多様な人財の確保・育成を重要な経営課題と位置づけ、人財への投資を積極的に推進しています。さらに、マテリアリティの一つに「働く仲間の幸福の追求」を掲げ、「コミュニケーションを重視し、相互に尊重する」という経営理念のもと、従業員一人ひとりが活躍できる制度・環境整備に努めています。

三機工業グループ人権方針

マルチステークホルダー方針

三機工業の人財戦略

人財戦略

当社グループは、創立からの100年間、社会や顧客の変化に対応してきました。また、さまざまなステークホルダーの皆さまとの丁寧なコミュニケーションを行い、困りごとの解決に向けて真面目に仕事と向き合い、創意工夫をこらし、やりきる姿勢を貫くことによって付加価値を高め、お客さまからの信頼を獲得し、選ばれ続けてきました。今後は、超長期ビジョンで掲げる、2050年「選ばれ続ける三機へ!」の実現とさらなる当社グループの成長を図るため、著しい事業環境変化や多様な顧客ニーズといった「変化に確実に対応する力」を磨き続けていきます。
これらを実践していくため、「中期経営計画2027」の重点戦略の一つとして人財戦略を策定しました。骨子(基本方針)として、人財の獲得、人財の成長・育成、人財の維持の3つを定め、それぞれ施策を実施していきます。また、取り組みの進捗を測る指標は、経年変化の実績モニタリングを行い、適切な目標設定となるよう管理しています。なお、2026年4月を目標時期として取り組みを進めてきた各指標については当該目標期間終了に伴い、達成状況および経営環境の変化等を踏まえ、2025年度に策定した新たな経営ビジョン"MIRAI 2030"に基づく人的資本KPIにて管理しています。

このように人財戦略を突き詰めていくことで、持続的な企業価値の向上を実現する「変化に対応できる力」を向上させ、さらに次世代へと継承することで、脱炭素や省エネルギーといった新技術の開発など、変わりゆくお客さまのニーズや社会課題の解決に貢献していきます。

人財戦略と指標・目標

重点テーマ 目指す姿 取り組み概要

中期経営計画KPIおよび

その他人財関連指標

人財戦略の3つの骨子(基本方針)
人財の獲得 三機の未来を創っていく多様な人財の獲得
  • 採用手法や処遇の見直し
  • タレントマネジメント運用体制の整備
  • 従業員数※
  • 女性従業員比率

  • 女性管理職比率

人財の成長・育成 従業員一人ひとりの主体的な能力開発および価値創造力の向上
  • 従業員がチャレンジできる機会・環境の整備
  • 教育・研修体系の整備
  • 資格数※
人財の維持 従業員が働き続けたい・貢献したいという職場環境整備
  • 働き方改革の推進、健康経営の推進、生産性の向上
  • エンゲージメントサーベイの結果に基づく改善策の実行
  • 育児休業取得率
  • エンゲージメントスコア※
  • 離職率
重点テーマ 目指す姿 取り組み概要 指標と目標
経営戦略実行のための対応力の獲得
人財の対応力 大型案件の獲得やDX推進、M&A実行などに必須な対応力の獲得・強化
  • 最適人財配置を可能にする制度整備
  • 専門人財育成体制の強化
人財の活用 脱炭素やその先を見据えた先端技術開発、グローバル事業展開などへの人材活用
  • ベテラン社員からの技術伝承
  • 次世代経営人材育成の取り組み

三機の未来を創っていく多様な人財の獲得

建設業界において、人手不足は顕著であり、重要な経営課題の一つです。経営ビジョン"MIRAI2030"の達成に欠かせない人財確保に向け、代表取締役社長、役員のヒアリングを実施した上で、採用要件を定義して採用を進めています。「中期経営計画 2027」の目標である2027年度末の従業員数2,900名(連結)達成に向け、インターンシッププログラムの充実や採用チャネルの拡充など新卒・キャリア採用強化のための取り組みを進めています。2025年度末の従業員数は2,705名です。

人財獲得に向けた施策

主な施策 内容
新卒者採用
  • 初任給の引き上げ(2026年4月~)、5daysインターンシップ/3days オープンカンパニー、1dayオープンカンパニーの実施、選考の早期化を実施
  • 奨学金代理返還制度(2026年4月入社より対象)の開始を決定
キャリア採用
  • 高度人材の確保に向け、研究開発、高度な知識、経験等が必要な業務に特化した雇用契約
  • ダイレクトスカウティング、キャリアリターン制度、リファラル採用制度、アルムナイネットワークなど、採用チャネルの拡充

従業員データ

新卒者採用

当社グループでは、グループ社内で活躍している従業員の特性分析を行い、採用要件を定めています。2025年度は、初任給の引き上げ(20264月~)、5daysインターンシップ、1dayオープンカンパニーの実施、選考の早期化を実施、新卒採用者における奨学金代理返還制度(20264月入社より対象)の開始を決定しました。また、2026年度の新卒採用者は107名でした。

キャリア採用

高度人財の確保に向け、研究開発、高度な知識・経験等が必要な業務に特化した雇用契約を行っています。このほか、ダイレクトスカウティングやキャリアリターン制度など、さまざまな採用チャネルを通じて、即戦力となる人財の確保に取り組んでいます。また、2025年度のキャリア採用者は13名でした。加えて、これまでのキャリア採用者のうち、2026年3月末時点で202名(連結)が管理職として活躍しています。

即戦力となる人財の確保に向けた取り組み

制度・取り組み 内容
ダイレクトスカウティング
  • 当社グループの採用ニーズに合った人財を、求人サイト等を通さずに直接アプローチ
高度人財登用制度
  • 研究開発、高度な知識・経験等が必要な業務に特化した雇用契約
キャリアリターン制度
  • 会社都合を除く、やむを得ない理由で退職した元従業員の再就職申し込みが可能
リファラル採用制度
  • 従業員が友人や知人を紹介する制度で、2025年度より開始
アルムナイネットワーク
  • 当社を退職し、社外で多様な経験を積んだ退職者とのつながりを維持し、必要に応じて復職への支援

従業員一人ひとりの主体的な能力開発および価値創造力の向上

人財育成方針

従業員の異なる経験・技能・属性を反映した多様な視点や価値観が持続的な成長につながると考え、ダイバーシティを推進し、個々のスキルを適切に評価した上で教育・研修の機会を設けています。

人財育成方針

社会の一員であることを自覚し、エンジニアリングをつうじて快適環境を創造し広く社会の発展に貢献できる「三機らしい」人財を育成する

求める人財像
  • 知識や知見を持ち思考を通じて「知恵」を生み出せる人財
  • コミュニケーション力が豊かな人財
  • 社会性を持ち、自ら積極的に行動できる人財

キャリア形成支援

従業員一人ひとりがありたい姿を考え、その実現に向けたスキルの習得や経験につながる取り組みを推進することで、やりがいにもつながると考えています。すべての従業員に対し「機会均等と評価や処遇の公正性」を確保するとともに、自律的なキャリア形成支援に向けた人事制度を構築しています。すべての従業員は、年に一度自ら記入したキャリア開発シートをもとに上席と面談し、内容に応じて人事部へ直接相談することも可能です。若手従業員に対しては「メンター制度」を導入し、個人面談等のサポートを行い離職防止に努めています。

2026年度より、次世代を担う若い世代の積極的な登用を可能とするため、総合職の昇格要件から同一グレード経験年数を撤廃し、早期昇格が可能となりました。これに関して、前中期経営計画"Century2025"に掲げた役職者の平均年齢を下げる目標は目標数値の達成には至りませんでしたが、組織運営上必要な経験・専門性とのバランスを踏まえながら、若手人財の登用を進めています。今後は、次世代を担う人財に対し、より早期から責任ある役割を付与することで、組織活性化および将来の経営人財育成につなげていきます。

役職者の平均年齢(単体)

目標(2026年4月) 実績(2026年4月)
課長 45.8歳 46.8歳
部長 50.2歳 52.7歳
統括部長 53.5歳 55.6歳

スキル・経験の獲得を目指す教育研修制度

マネジメント研修、技術研修、分野別研修など、キャリアに応じた研修、管理職のリーダーシップ醸成研修を整備しています。各種研修の実施には、三機テクノセンターを積極的に活用しています。
2024年度より、教育研修体制の強化のため、教育研修に関与する組織を集約した「三機研修センター」を設置しています。戦略的な人財育成、育成効果の可視化に向けて、体系的な研修プログラムの再整備が課題と認識しており、目指す人財像から、必要なスキルの特定を行い、スキルマップの作成や教育効果を高める研修制度の構築を図っていきます。
また、従業員のスキル習得状況を測る指標として、建築設備士や1級管工事施工管理技士などの当社が定める400種類以上の資格で取得者数を定め、目標設定を行っています。

教育研修体系

一人当たりの平均研修費用(連結)



資格数(単体)

目標(2028 年3月) 実績(2025年3月) 実績(2026年4月)
3,575 3,250 3,297


技術を支える人財の育成

研修施設として業界最大級の規模を誇る三機テクノセンターでは基礎技術習得のための教育、スキルアップ教育、資格取得促進のための教育などを実施しています。これら教育は当社に限らず、協力会社の新入社員や中堅社員とも一緒になって行っており、協力会社とのさらなる連携強化や技術力向上につながっています。

施工管理者に対しては、施工の実務経験年数に応じた3年ごとの研修を実施しています。三機テクノセンターにおいては、実物機器・設備による実践的な演習・訓練を強化し、技術者のスキルアップをさらに推進していきます。その一環として、2025年度はテクニカルスキル研修として入社3年目、5年目、8年目研修を開始しました。

また従業員の資格取得促進に向けて、新入社員建築基礎研修において、各資格の勉強用としてオンデマンド教材を提供しています。この取り組みの効果として、2025年度は一級管工事施工管理の合格率が上昇しました。2026年度より、一部の資格については対面での研修も取り入れ、サポートを強化していきます。

現場においては、技術スキルの高い技師長・技術エキスパートによる着工検討会・施工監査などを通じたOJT を行っています。さらに、多くの経験と高いスキルを持つシニアエキスパートと一緒になって施工方法を検討し、指導を仰げる体制が整っています。個人や各部門が持つ技術や知見を共有することで、これまで蓄積した技術の承継を確かなものとし、さらなる技術力の向上を目指していきます。

品質関連有資格者数(連結)

(単位:名)

資格 2025年4月 2026年4月
技術士

99

96

施工管理技士

(土木・建築・電気工事・管工事)

1,331

1,376

建築士

45

49

建築設備士

190

191

電気工事士

230

258

電気主任技術者

37

35

一級計装士

290

283

消防設備士

765

765

監理技術者資格者

1,812

1,849

※全資格のべ人数で記載

主な技術力育成活動(2025年度)

取り組み 研修 研修内容
階層別研修

新人研修

基礎技術教育

資格取得のための研修

施工管理技士・消防設備士の受験対策

実務年数別研修

 施工3年目研修

 施工6年目研修

 施工9年目研修

●3年ごとに区分した研修、各25回(3~5日/回)開催

●実務経験に合わせた一律の集合研修

●実機、モックアップを用いた技術研修

●施工管理上必要なトラブル・クレーム防止訓練

技術継承への取り組み

技術エキスパートによるOJT教育

専門技術の有識者を全店から専任し、現場で着工検討会・施工監査などを通じ、OJTにて行う実践教育

グループ会社・協力会社への取り組み

電気工事品質大会

全店協力会社の電気技術者による実技試験、発生事例による筆記試験などを実施。社内認定資格「優良電気工事士」を授与

トラブル・クレーム事例解説

支社・支店開催の協力会社連絡会議で事例紹介・解説

協力会社研修

●協力会社の新規採用者を対象とした安全・品質の研修

●協力会社の中堅社員を対象とした安全・品質の研修

●職長危険体感研修


デジタル人財の育成・強化

今後のデジタル改革を担うデジタル人財を育成・強化するための体制整備に着手しました。2024年度に、独自の「三機ITパスポート」制度による全従業員向けe-ラーニングの開始に加え、デジタル人財を4 段階のレベルに合わせてカテゴリ整理を行い、各レベルの人財に対してそれぞれ研修を開始しました。今後は、これらの研修を継続しながら個々のカテゴリレベル向上を目指し、子会社を含めた全社員を対象に100%達成を目指します。なお、2025年度の実績は三機ITパスポート:満点達成率91.7%、DX eラーニング受講者81.7%でした。2026年度も継続して実施していきます。

デジタル人材の育成・強化における2026年度の主要施策
  • ビジネス×デジタルスキルアップ研修の対象者の拡大(これまでDXマネージャーやデジタルインフルエンサーのうちの希望者向け。今後は全社員の希望者向け。)

  • 三機ITパスポートとDX e-ラーニング(DXに関する3つのプログラム)の継続

従業員が働き続けたい・貢献したいという職場環境整備

社内環境整備方針

従業員一人ひとりが会社とともに成長し、個性を認め合い、いきいきと活躍できる職場環境・企業文化づくりのために働き方改革を推進し、ワークライフバランスや健康経営の実現を目指しています。また、コミュニケーションを重視した従業員エンゲージメントの向上にも取り組んでいます。

働き続けたい職場環境の実現に向けた人事制度改正

人財戦略の3つの骨子に基づき、従業員がより安心し働きがいを持って働くことができる環境の整備を目的とした人事制度改正を20264月に実施しました。初任給を含む給与水準の引き上げや専門職の処遇改善、長年の経験を活かして活躍しているシニア人財の処遇改善、さらには経験年数に捉われない昇格制度、転勤者の処遇改善など多岐にわたる制度改正を通じて、働き続けたい職場環境を整え、その先の「変化に対応できる力の向上」の実現を目指します。

働き方改革

当社は、かねてより革新的な働き方改革を推し進めています。建設業として初めての週休2日制の導入から始まり、2015年度に社長をリーダーとする全社横断的な「スマイル・プロジェクト」を開始し、より働きやすい環境づくりに全社的に取り組んできました。2017年度には施工現場に特化した委員会「スマイル・サイト・プラン」、2020年度には各セグメントで「スマイル・プラン」を発足し、全部門が一体となって取り組める体制を整備しました。また「スマイル・プロジェクト」を推進していくために、2019年度に職場環境と人財育成に関する基本的な考え方を示したスマイル・ワーク・ガイドラインを策定しました。
加えて、長時間労働の抑制に向け、前中期経営計画"Century 2025"Phase3においては改正労働基準法の残業規則違反ゼロをKPIとして掲げ、「SANKI DXビジョン」に基づき各部門で業務プロセス改革を推進してきました。全社的な労働環境改善が進展する中で、2025年度はさらなる働き方改革の推進に向けて「休日振替制度の拡充」を実施しました。2026年度からは事務局をコーポレート本部へ移管し、長時間労働対策から生産性向上と付加価値創出に主軸を移したPhase2の活動を展開しています。こうした取り組みの結果、働き方改革を通じて生産性革命に挑む先進企業を選定する第9回日経「スマートワーク経営」調査において星5段階中星3に認定されました。引き続き、従業員全員のスマイルを目指し、働きがいと働きやすさを両立した働き方改革を進めていきます。
また、当社グループでは「SANKI DXビジョン」に基づき、業務プロセス改革に取り組んでいます。従来の業務フローや役割など一から構造的に見直し、業務プロセスの最適化・効率化を図るべく、まず建設設備事業における現状業務の棚卸を行い、業務プロセスマップに整理しました。また、現況書類の改廃・標準化の検討を進め、不要書類の廃止、書類書式の統一・標準化による派生書類の廃止、業務データの保管ルール策定と運用を開始しました。
建設設備事業だけでなく、ファシリティシステム事業では業務プロセスの整理に着手したほか、管理支援部門では業務改革プロジェクトを立ち上げるなど、各部門で改革に向けた取り組みを進めています。しかし、デジタル改革施策の主旨や目的、必要性などの全社的な浸透、業務プロセス整理の効果測定などに依然として課題があると考えており、2026年度も各種施策を推進していきます。

「スマイル・プロジェクト」の歴史

スマイル・ワーク・ガイドライン

基本ガイドライン

このガイドラインは、三機工業グループ社員が一緒に働く環境をよりよくするための基本的な考え方を示すものです。相互に尊重し合うことを基本に、快適で効率的な職場にしていきましょう。

  1. 知識·経験が浅い人には、業務量・難易度に十分配慮し、あまり時間をかけることなく早めにサポートしてあげましょう
  2. 異なる性別の同僚に対して、心身の違いを互いに理解し、身体的負担や夜間作業·帰宅等に配慮しましょう
  3. 心身にハンディキャップのある同僚に対しては、ハンディキャップの程度や状況を理解し、業務内容を配慮しましょう
  4. 海外出身の同僚に対して、生活の習慣や価値観等を十分に理解し接しましょう
  5. 性別にかかわらず、個々の生活事情を理解し、お互いに協力しあいましょう

人財育成ガイドライン

このガイドラインは、上司・部下の関係だけにとどまらず、あらゆる立場・状況で人材を育成する際の基本的な考え方を示すものです。人材育成により、お客さまに安心・安全な設備や製品・サービスを提供することができ、その結果としてお客さまの満足と信頼を得ることができます。

  1. 三機工業グループの一員である前に、「社会の一員」として育てましょう
  2. 「即戦力」という短期的な目線ではなく、「長期に継続して働ける力を身につける」ことを意識し、計画的に育成しましょう
  3. 考え方、体力、知識、経験などそれぞれの個性を理解したうえで、適切な指示を出しましょう
  4. 期待どおりに育成できているか定期的にフォローアップしましょう
    うまく育成できていない場合は、その原因を取り除き速やかに軌道修正しましょう
  5. 定期的に面談などを行い、相手に対し自らの成長を確認させましょう
    相手の考えや思いに耳を傾け、双方向のコミュニケーションを心掛けましょう
スマイル・プロジェクトの主な取り組み(人事・管理面)
  • 人事制度の見直しによる職務整理
  • ストレスチェックに基づく長時間労働者のフォロー

日経「スマートワーク経営」調査において星3に認定

一人当たりの月平均時間外労働時間(連結)

デジタル人材の育成・強化における2026年度の主要施策
  • 「Octopus」(現場書類作成支援システム)改修版の運用
  • 建築設備事業部門における業務プロセスマップの整理に合わせ、基本業務記述書を見直し、2026年度中に運用開始予定。現場要員配置計画システムの運用

  • ファシリティシステム事業、管理支援部門に対する業務一覧の整理および業務プロセスマップの作成。これに沿った業務データの保管ルールを運用開始予定

オフィス改革

オフィスの移転・構築を支援しているファシリティシステム事業は、2023年9月に汐留オフィスへと移転しました。同事業は、オフィス移転のプロジェクトマネジメントを事業としていることから、これを契機に自身のオフィス改革に挑戦し、働く人の気持ちを汲んだ「もっと働来たくなる」オフィスを実現しました。
例えば、コンセプトの一つでもある「もっとつながる」を意識して、座席の向きやデスクの形状の多様化、オープンなミーティングスペースの設置等を行ったほか、テレワークの浸透を踏まえてフリーアドレス制を採用しています。

多様な人財が最大限能力を発揮できる風土の醸成

当社グループはサステナビリティ経営の推進にあたって、多様な価値観や知見を持つ人財の活躍が発想の幅を広げ、新たな価値創出やイノベーションを促すことで、中長期的な企業価値向上と持続的成長につながるものと認識し、その具体策としてダイバーシティの推進を行っています。

当社は男性の割合が高い職場環境ですが、新たに人財を登用する際に性別を考慮することはありません。DXによる生産性向上や遠隔業務の進展を背景に、より多様な人財が活躍できる環境づくりを推進し、互いを尊重しながら能力を最大限発揮できる企業文化の醸成を目指しています。

女性管理職比率については、技術系職種における女性採用比率が過去相対的に低かったことなどを背景として、目標未達となりました。今後は、新卒・キャリア採用の強化に加え、育成、配置及び管理職候補者育成施策等を通じ、改善を図っていきます。

多様性の確保に向けた目標と実績(単体)

目標(2031年3月) 実績

20254月、対前年比)

20264月、対前年比)

女性従業員比率 16.6% 15.8%(4ポイント増) 15.6%(0.2ポイント減)
女性管理職比率 4.5% 2.4%(昨年同様)

2.3%(0.1ポイント減)

  • タイ三機の従業員

女性の活躍推進

女性従業員が継続的に活躍できる環境を整えるための行動計画を策定し、さまざまな施策を展開しています。給与や管理職登用に男女の違いはなく、能力や貢献度による公正な評価を行っています。今後も働き方改革や女性管理職比率の引き上げなど、女性従業員が活躍できる組織づくりを進めていきます。

女性活躍推進法に基づく行動計画

計画期間:2021年4月1日~2026年3月31日

目標 2025年度結果
1. 女性の平均勤続年数を2021年4月から10%伸長する 15.7年(16.3%伸長)
2. 管理職に占める女性の比率を3%(建設業平均値)にする 2.3%(1.4ポイント伸長)

*対象範囲:単体
※2026年4月1日時点。( )内は2021年4月1日時点との比較。

女性の活躍・両立支援総合サイト(厚生労働省)

労働者の男女の賃金の差異(2025年度)※1

(単位:%)

単体 連結
労働者の男女の賃金の差異 全労働者 60.4 61.2
正規雇用労働者※2 60.2 60.8
パート・有期労働者 53.0 61.9

(注釈)

  • 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」の規定に基づき算出。
  • 正規雇用労働者:業務職を含む。

ワークライフバランスを応援する多様な働き方支援

当社グループは、ワークライフバランスの実現に向けた各種両立支援制度を充実させています。さまざまな制度や施策を展開し、男女を問わず従業員のライフイベントに合わせた柔軟な働き方ができるよう、一部法律を上回る制度も整備して啓発活動を行っています。また、従業員の声に耳を傾け、さらなる支援制度の充実を図っています。
当社は、次世代育成支援対策推進法に基づき、一定基準を満たした「子育てサポート企業」として、厚生労働省東京労働局より認定マーク「くるみん」を2015年に更新取得しました。中部支社は、2014年に建築設備業として初めて「名古屋市子育て支援企業」の認定を受け、2017年に更新取得しました。
男女ともに、さまざまなライフイベントに対応しながら安心して働き続けられるよう、従業員の声に応える形で、法定以上の育児・介護支援など、ワークライフバランスを支える制度を充実させています。2024年度は「ビジネスケアラー」をテーマにした介護セミナーを開催しました。

育児休業取得率(単体)

目標
(2025年度)
実績
(2025年度)
男性 100% 122%
女性 100% 100%

※当社独自の休暇制度を含む場合

  • 次世代認定マーク「くるみん」

  • 名古屋市子育て支援企業認定マーク

離職率(単体)

2024年度 実績 2025年度 実績
男性

1.0%

1.1%

女性

1.7%

2.5%

全体

1.1%

1.3%

三機工業独自の支援制度(単体)(2026年4月現在)

分野 制度 内容
就業 リフレッシュ休暇制度 勤続年数5年ごとに備蓄年休を利用し、連続5日間の休暇
施工管理者連続休暇制度(施工管理者向け) 常駐6カ月以上経過時点や次の現場への異動時に連続3日間の休暇
半日年休・時間単位年休制度 有休を半日・1時間単位で取得可能
アニバーサリー休暇制度 自身や家族の特別な日を宣言し計画的に有休を取得
三機スマイルデー 毎月の給与支払日に全(半)日有給休暇の取得とノー残業を推奨
備蓄年休制度 育児・介護・ボランティアに備蓄年休を利用可能
在宅勤務・テレワーク制度 育児・介護や天災事変・パンデミック等の緊急事態時において業務効率向上や事業継続(BCP)を目的とした制度
休日振替制度 日曜日、祝日、年末年始、土曜日等の休日に出勤した際に、休日を他の労働日に振り替えることができる制度
スライド勤務 業務都合、あるいは業務外事由でも支障のない範囲で始業・終業時刻を前後にスライド可能
育児・介護 キャリアリターン制度 会社都合を除くやむを得ない理由で退職した元従業員の再就職の申し込みが可能
短時間勤務等 育児・介護のために勤務時間の短縮またはスライドのいずれか適用が可能。育児は小学校3年生まで適用可能
育児・介護特別休暇制度 育児・介護を目的として、20日間取得することが可能な当社独自の制度(分割取得可)

※当社グループでは、一部には法定基準を超える育児・介護支援制度を設け、啓発活動を行うことで、従業員が活躍できる環境を整備しています。

障がい者雇用と職場環境整備

当社グループは、障がい者の採用を継続的に実施するとともに、障がい者雇用の現状を踏まえて、障がいのある従業員も安心してより長く活躍できる環境づくりに努めています。具体的には、聴覚障がい者を対象に課題解決処理研修や意見交換の実施、Web研修や決算説明会の字幕付き配信を行っています。また、管理職の理解促進を目的とした研修の開催、災害時に聴覚障がい者に避難指示を知らせるランプを全社で設置しています。なお、障がい者雇用率は、2025年6月1日時点で2.25%(単体)、2.20%(連結)、2026年6月1日時点では2.28%(単体)です。採用活動では、募集を継続すると同時に、各部署とのマッチングや、受け入れに関するケアを行っています。

聴覚障がい者向け「コミュニケーションUP研修」の開催

ダイバーシティ研修の一つとして聴覚障がい者向け「コミュニケーションUP研修」を開催しました。当社では、以前からの聴覚障がい者向け研修を実施してきていましたが、今回は従業員から「聴覚障がい者同士のコミュニケーションを活性化し、日常業務の成功事例や課題を共有できる場をつくりたい」という声があったことが研修開催につながりました。コミュニケーション方法(手話、筆談、ジェスチャー、補聴器など)を事前に把握し、それを踏まえたグループ分けや要約筆記アプリの活用などを行いました。研修終盤には、参加者の上司も交え、相互理解を深めるコミュニケーションの時間を設けました。参加者からは、「もっと長い時間グループワークをしたい」「研修を機に挨拶や会話をするようになった」という前向きな声が多く寄せられました。

健康経営

健康増進イベントの開催や産業医による生活習慣改善指導を実施することで、働き方改革の推進と合わせた健康維持・増進活動に取り組んでいます。また、従業員とその家族を対象とする健康・医療・介護・育児に関する24時間無料電話健康相談サービスを導入しています。相談窓口は社外に設けられ、プライバシーも厳重に保護されています。こうした取り組みが評価され、経済産業省と日本健康会議による「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)」に4年連続で認定されました。
2025年度は、ウォーキングイベントの開催や食生活改善e-ラーニング、禁煙支援などを実施しました。
2026年度も生活習慣改善に向けた取り組みを継続的に実施する予定です

  • 健康経営優良法人2026

  • 三機テクノセンターで行ったストレッチ教室

メンタルヘルス

当社では、定期的なストレスチェックの実施、管理職向け研修、メンター制度プログラムなど、メンタルヘルスケアの推進に取り組んでいます。2025年度は産業医機能の体制強化し、産業医に相談しやすい環境を整えメンタル不調の予防を強化しました。

2026年度はストレスチェック結果の有効活用により、ラインを通じたメンタルヘルスケアの実施体制を確立する予定です。

従業員エンゲージメント

「中期経営計画2027」においてエンゲージメントスコアの目標をアップデートし、2027年度までに「57.0」と引き上げました。この達成に向けて、これまで以上に会社と従業員のコミュニケーションを密に行う機会を継続的に設けていきます。2025年度は低スコアの部門へのフォローとして、部門よりもさらに小単位である部署に対し、希望制で改善のための個別相談会を実施しました。

※株式会社リンクアンドモチベーション「モチベーションクラウド」を利用して算出した、会社の目指す姿や方向性に対する、従業員の理解・共感の度合いを測る偏差値。(標準スコア50.0)

エンゲージメントスコア

対話型イベントMCU

2016年度から社長をはじめとする経営陣と社員との対話の場を設けています。2025年度からは「MCUMIRAI Communication UP)」として開催し、2026年度は全支社・支店12カ所をめぐり、計149名と各部門の執行計画や長期ビジョン「選ばれ続ける三機へ!」となるために必要な取り組みなどについて対話しました。MCUで得た意見や提案は、業務内容や制度の改善に活用しています。

MCU

報奨制度

術力の向上や従業員のモチベーションアップを目的に、社長褒賞「優秀社員賞」「矢野技術賞」「工法・業務改善賞」や永年勤続者表彰(勤続25周年、50周年)など、さまざまな表彰を導入しています。

  • 優秀社員賞表彰

  • 永年勤続者表彰(25周年)

労働慣行

労使間の対話を重要なチャネルとして活用し、人的資本投資、処遇改善に継続的に取り組んでいます。人事部門と従業員組合の間で毎月定例の会議を開催し、職場環境の改善やさまざまな制度構築・運用について意見交換・協議を行っています。加えて、経営層との意見交換を毎年実施しています。2024年度に行った賃金の引き上げにあたっても労使間で真摯な対応を実施しました。

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