三機工業株式会社

ニュースリリース

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脱水汚泥の含水率をAIで予測するシステムを開発
~国内2か所の下水処理場で本格稼働~

2021年3月 9日

 三機工業株式会社(社長:石田 博一)は、下水処理場で使用される汚泥脱水機の脱水汚泥の含水率をAIで予測するシステムを開発しました。
 下水処理場の汚泥焼却炉および汚泥固形燃料化施設の安定稼働には、汚泥を焼却する際のエネルギー利用効率を高めるために、脱水汚泥の含水率を把握することが求められます。当該システムは、省エネ型遠心脱水機※の運転状況(遠心効果、供給汚泥濃度、脱水機のコンベア部分のトルク等)と脱水汚泥の含水率の関係性をAI予測ソフトに学習させるモデルを構築。モデルを用いて実際の運転状況を自動集積しAI予測ソフトでリアルタイムに脱水汚泥の含水率を予測します。
 この予測値を用いて汚泥燃焼・燃料化工程における運転条件を最適に管理することで汚泥焼却炉および汚泥固形燃料化施設の稼働が安定し、汚泥処理設備全体の省エネルギー化も期待できます。

 当該システムを搭載した省エネ型遠心脱水機は、既に某下水処理場にて初号機が稼働しており、年間の運転実績から高い精度で予測できることを確認しています。また、同処理場では2022年12月までに全3台の稼働を予定しています。また、福岡市西部水処理センターにおいても2021年3月から3台稼働しています。
 今後は、含水率予測を可能とした省エネ型遠心脱水機の市場展開を積極的に図るとともに、下水道処理施設における省エネルギーや創エネルギーへの取組みを推進してまいります。

※当社が技術提携しているアルファ・ラバル社製の新型遠心脱水機で、従来機に較べ50%の 動力削減を実現している。

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 システムイメージ

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 遠心脱水機

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