三機工業株式会社

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新高温省エネ型焼却炉(第2.2世代型焼却炉)に対応した新たな過給式(ターボ型)流動焼却炉を受注

2020年11月24日

 三機工業株式会社(社長:石田 博一)は、当社の開発した新たな過給式(ターボ型)流動焼却炉が東京都下水道局の推進する地球温暖化防止計画「アースプラン2017」の対策技術である「新高温省エネ型焼却炉(第2.2世代型焼却炉)」の性能基準に適合することが承認され、初号設備の導入先となる「北多摩一号水再生センター汚泥焼却設備再構築工事(東京都府中市)」を受注しました。現在、2024年2月の完成に向けて建設を進めております。

 日本国内の下水処理施設では、廃棄物の減容化を目的にその処理工程で発生する汚泥の焼却が行われ、数多くの流動床式焼却炉が稼働しています。近年の地球温暖化問題の深刻化に伴い、汚泥焼却時の省エネルギー化が強く求められており、東京都下水道局では、2017年3月に地球温暖化防止計画「アースプラン2017」を策定し、下水道事業で排出される温室効果ガスのさらなる削減を目指す取り組みを進めています。

 新高温省エネ型焼却炉(第2.2世代型焼却炉)は、従来焼却システムに比べて水分量がより少ない脱水汚泥(超低含水率型脱水機・低含水率型脱水機)に対応可能な焼却炉であることが求められます。これにより、焼却時の排ガス等が持つ熱エネルギーの有効活用や構成機器類の電動機容量の低減により、焼却システムの電力消費量と補助燃料消費量の削減を図ります。さらに、焼却温度を高めることで地球温暖化係数の大きい一酸化二ちっ素(N2O)の発生を抑制し、温室効果ガスのさらなる削減効果が見込まれます。

■新高温省エネ型焼却炉(第2.2世代型焼却炉)の特徴
 <従来システム(第2.1世代)との比較>
(1)    電力消費量を約33%削減
(2)    補助燃料消費量を100%削減
(3)    一酸化二ちっ素(N2O)発生量を約30%削減
(4)    廃熱回収率は40%以上
※上記数値は、東京都下水道局が共同研究者を募集した「新高温省エネ型焼却炉(第2.2世代型焼却炉)の開発」において設けられた開発目標値です。

 本工事においては、過給式(ターボ型)流動焼却炉に、新たにバイナリー発電システムを組み込むことで更に40%以上の省エネ効果を上乗せする計画としています。今後は、本焼却炉の市場展開を積極的に図るとともに、引き続き下水処理施設に向けた省エネルギーや創エネルギーといった付加価値の高い技術を提供し、社会に貢献してまいります。

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