三機のIoT・AIプラットフォーム「エスクラウド®」開発
~最新技術を組み込んだ新たな仮想情報システム基盤を構築~
2017年8月 9日
●概要
三機工業株式会社(社長:長谷川 勉)は、最新の情報通信システム技術であるIoT(※1)・AI(※2)を組み込んだ新たな仮想情報システム基盤「エスクラウド®」を開発しました。
「エスクラウド®」はインターネット経由で国内外のデータセンターに設置された高性能サーバ群とAIからなる新たなICTプラットフォーム(※3)に接続されており、当社の事業領域全体にわたるICTソリューションを、クラウドサービスによって国内外のあらゆる場所から快適に利用することができます。
●「エスクラウド®」の構成と特長
今回開発した「エスクラウド®」は、IoT・AI等の次世代技術の本格到来を見据え、2015年から開発を進めてきたクラウドシステム(※4)であり、構築されたICTプラットフォームと、クラウドサービスとして提供されるICTソリューションから構成されています。
【エスクラウド®の概念図】
「エスクラウド®」のICTプラットフォームには、IoTの普及によりインターネットから送られてくるビッグデータ(※5)を解析するAIを搭載しています。このAIは、提供されるICTソリューションごとに当社が独自に開発しています。
●現在開発中のICTソリューションの状況
現在開発を進めているICTソリューションには次のようなものがあり、当社の事業領域全体にわたっています。
●具体例紹介 ~情報化施工~
【「情報化施工」の画面例。タブレットPCで高性能サーバを操作し高速処理】
当社では施工現場の業務効率化に向け、2016年度より現場技術者にタブレットPCを貸与しています。しかし、タブレットPCは処理能力がそれほど高くないため、利用できるソフトウェアが限られるという問題がありました。「エスクラウド®」は、クラウドシステムを活用することでこうした問題を解決し、タブレットPCで3D-CAD等の高度なソフトウェアを快適に操作することができるようになりました。
今後は、当社が展開する幅広い事業領域を対象にICTソリューション開発を一層本格化させ、お客さまサービスの「質」や、社内業務の「質」を高めてまいります。
(※1)「Internet of Things」の略で、通常「モノのインターネット」と呼ばれています。
(※2)「Artificial Intelligence」の略で、通常「人工知能」と呼ばれています。
(※3)ICTプラットフォームは、「情報通信システム基盤」を意味する用語です。
(※4)「エスクラウド®」のクラウドインフラは、ITベンダーが提供するパブリッククラウド上に構築されています。
(※5)当社が取り扱うビッグデータには次のようなものがあります。
建築設備・・・・・温度、湿度などのデータで、大型ビルでは計測ポイントが数万点に及ぶことがあります。
当社はこれまでもBEMS(Building Energy Management System)で多くの実績があります。
ファシリティシステム・・・・ビルの各種設備の稼動状況データや監視カメラ等のセキュリティ情報があります。
機械システム・・・搬送システムの制御情報や稼動状況に関するデータがあります。
環境システム・・・下水処理施設や廃棄物処理施設の稼動状況に関するデータがあります。
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