小型ドローンによる画像データからの3Dモデリング技術
背景
リニューアル工事において、既存図や現状図が存在しない現場への対応が課題となっています。その対応策としてレーザースキャン技術による3Dモデリングを行い、既存設備のデジタル化を行う事例が多く見られるようになっていますが、この手法においても、設備機械室など多くの配管、ダクトが輻輳する場合、レーザー光が遮断され3D化が困難なエリアが生じたり、高所にある設備をスキャンする場合に足場を組む必要があるなど、品質、コスト、工期、安全性の面で課題がありました。
概要
上記のようなレーザースキャンの弱点を補完するため、小型産業用ドローンを設備機械室や天井内などの狭小・閉鎖空間に飛行させ、撮影した動画から3D点群データを生成し、レーザースキャンのデータと統合し、リニューアル工事における既存設備の3Dデータ化の精度と効率を高める技術となります。
特長
使用ドローン
- Liberaware社製IBIS2を採用:狭小・閉鎖空間の飛行でのインフラ点検や災害・事故現場で利用実績があり、高精細カメラとLEDライトを搭載、耐防塵性、小型軽量のドローン
運用体制を構築
- ドローン飛行に必要な各種資格取得、各種登録手続きを完了
- 精度の高い3Dモデル生成のための飛行方法や動画撮影方法を習得
- レーザースキャナによる3Dモデリングに実績のある当社グループ会社(三機キャドケンドロ株式会社)による、ドローンの操縦、動画撮影、動画データからの点群生成、Rebroによる3Dモデルを作成
3Dモデリング精度の向上その他
- 従来の3Dスキャン手法と比較し、天井の無い大空間ではRebroによる完成部材数が約135%向上。一部天井が解体された天井裏では約400%向上
- 足場を組んだ高所での3Dスキャン作業がなくなり、現場の安全性が大幅向上

撮影動画から点群化、Rebroデータへの変換
レーザースキャナとドローン併用による完成部材数の増加
実績
- 事務所ビル熱源機械室 1件