AIごみクレーンシステムが「奨励賞」受賞
~複数施設への導入で省力化効果を実証~
2025年6月20日
三機工業株式会社(社長:石田 博一)は、一般社団法人廃棄物処理施設技術管理協会より「奨励賞」※1を受賞しました。AIごみクレーンシステムに関する論文が、労働者不足解決とコスト削減を実現する優れた技術として評価されたものです。
■AIがベテラン作業員の技術を再現
ごみ焼却施設では、熟練オペレータによるクレーン操作が不可欠でしたが、労働者不足が深刻化しています。当社のシステムは、産業技術総合研究所と共同開発した画像認識AIでごみの種類と高さを自動判別し、アイトラッキング技術※2でベテラン作業員の操作パターンを学習。人の判断なしでクレーン操作を自動実行するものです。
■人員半減を長期実証
2022年8月の佐賀県多久市への導入以降、3件の施設で運用中。従来2名程度必要だった中央制御室の人員を半減し、運営コスト大幅削減と安定運転を両立しています。
ごみ高さをリアルタイムに計測しAIが燃焼を制御
■全国展開を加速
当社は今回の受賞を機に、全国の廃棄物処理施設への技術導入を加速します。労働者不足が深刻化する中、AI活用による省力化技術への期待は高く、業界標準を目指します。
※1 廃棄物処理施設の維持管理技術に関する調査・研究を奨励するため、1976年度から論文賞の表彰制度を設け、毎年度優秀な論文を表彰
※2 人の視線の動きを記録・分析し、判断パターンを学習する技術
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