三機工業株式会社

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ニュースリリース

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データセンター向け省エネ空調システムの開発

2012年3月23日

 三機工業株式会社(社長:有馬 修一郎)は、データセンター(以下:DCという)向けに、冬期や中間期の外気冷房時の省エネ効果を最大限活用できる空調システムを開発しました。外気冷房時に必要な加湿方式に、空調機内水噴霧加湿システム「Package Fog(パッケージフォグ)」を採用したことにより、外気冷房導入による省エネ効果を蒸気加湿方式に比べ、年間で3~5倍に高めることができます。

背景

 DCでは、サーバーからの発熱を冷却するために大量のエネルギーを消費します。エネルギー消費を抑制する方法として、外気温度の低い冬期・中間期では外気冷房が有効ですが、室内湿度を維持するために、これまでつぎのような問題がありました。

  1. ボイラーによる加熱が必要な蒸気加湿は、大きな熱源エネルギーがかかるため、外気冷房による省エネ効果のほとんどを打ち消してしまう。
  2. 滴下式加湿方式では、省エネ性は高いものの大量の水を使用するうえ、湿度制御が不安定であった。
本システムでは水噴霧方式を空調機の還気系統に採用し、安定的な加湿と積極的な外気取り入れを実現しました。

システムの概要

 Package Fog(パッケージフォグ)は、ノズル、エリミネータ(除滴板)、制御弁とそれらをつなぐ配管がセットになった水加湿システムです。温湿度が安定した還気系統に、同システムを組み込み加湿します。その後、外気と混合して室内へ給気します。タイプは節水性のより高い中圧タイプと、省エネ型の低圧タイプがあります。

システムの概要

システムの特長

  1. 大きな省エネ効果
    本システムは循環空気(還気)を水加湿時の気化熱によって加湿・冷却したあと、外気と混合するので、ほとんど加熱エネルギーを使わずに安定的に加湿でき、積極的に外気冷房を利用することが可能です。蒸気加湿方式と比較した試算では、省エネ効果を年間3~5倍に高めることができます(*1)。
  2. 効果的な節水
    従来の滴下式水加湿では、加湿エレメントでの臭気の発生を防止するため、加湿に必要な水の数倍の量を常に滴下する必要がありました。Package Fog(パッケージフォグ)は、エリミネータとノズルを用いることで、加湿に必要な分の給水で良く、高い節水性を確保することができます。年間の消費水量は、滴下式水加湿方式と比べ最大1/3に節約できます(*2)。
  3. 高い制御精度
    水滴の飛散防止ために取り付けられているエリミネータを多孔質金属素材にすることにより、水は染込みにくく速乾性もあるため、水噴霧オンオフ時に高い応答性を実現します。実際のDCで運用した例では、外気条件や外気量が変動する条件でも、室内設置値に対して±5%~10%の精度で制御されています。また制御方法は標準のオンオフ制御から、段数制御、時間比例制御など要求に応じて対応することができます。
  4. 保守が容易
    金属製のエリミネータを採用しているため菌が繁殖しにくく、保守は2年に1回程度、エリミネータを交換するだけです(*3)。専門工事業者による大がかりなエレメント交換作業や工事は不要です。

今後の展開

 すでにDCへの納入実績はあり、今後もDCへの優れた省エネルギーアイテムとして、積極的に営業展開を図ります。また、将来的には工場や事務所などの用途へも拡充していく予定です。

   *1 室内温湿度24℃50%、蒸気加湿時予熱17℃の場合。効果は外気条件、室内条件などにより異なります。
   *2 室内温湿度24℃50%、滴下式水加湿を加湿期間中連続運転の場合。効果は外気条件、
         室内条件などにより異なります。
   *3 交換頻度は水質により異なります。また、ノズルが閉塞した場合は別途交換が必要です。

 

以上

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