三機工業株式会社

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オーストラリアの大規模下水処理場で省エネルギー型散気装置を受注
~効率的な海域の水環境保全にも貢献~

2023年2月22日

 三機工業株式会社(社長:石田 博一)のグループ会社であるアクアコンサルト社(オーストリア共和国)(注1)は、オーストラリア連邦メルボルン西部下水処理場において、下水処理のばっ気(水中の有機物や窒素を処理する微生物に酸素を供給すること)に用いられる省エネルギー型散気装置2~3.5m×5,700台(処理水量15万m3/日、処理人口75万人相当)を受注いたしました。

 メルボルン西部処理場は、ラグーン(池)の衛生環境の改善だけでなく、放流海域の富栄養化を防止し、海域の水環境保全につなげることを目的とした窒素除去プロジェクトを実施しています。メルボルンの下水約50%にあたる48.5万m3/日を貯水している巨大なラグーンを、省エネルギー型散気装置を導入した反応タンクに更新。さらにこの散気装置を従来に比べ高密度に配置することで、有機物だけでなく窒素も除去することが可能となります。
 今回の受注は、当処理場において2019年からすでに稼働している、アクアコンサルト社製散気装置4m×1,700台(14万m3/日、処理人口70万人相当)のライフサイクルコストや性能の安定性および省エネ性などの稼働実績が評価されたものです。今後、2023年10月までに納入され、2024年後半に稼働する予定で、これまでの実績と合わせると、当処理場に流入する約6割の下水処理でアクアコンサルト社製の省エネルギー型散気装置が使用されることになります。

 当社グループは、2022年度から始まった新中期経営計画“Century2025”Phase3における成長戦略の推進として、水処理施設の海外市場開拓によるビジネス拡大を施策の1つとして掲げています。マテリアリティ(重要課題)の最優先課題である「脱炭素社会への貢献」への取組みとして、海外においても脱炭素社会の実現に貢献してまいります。

注1)三機工業株式会社の連結子会社。オーストリア共和国で散気装置の製造販売を行う。

artcle480_1.jpgメルボルン市西部下水処理場
(手前が2019 年度から稼働する反応タンク
左奥がラグーン)

artcle480_3.jpg

散気装置によるばっ気

 

 

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