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[お客さまインタビュー] 株式会社レゾナック・ホールディングス様

Vol.5
2024.01.09
  • 働き方改革
  • オフィス移転
  • ICT

2023年1月に昭和電工株式会社と昭和電工マテリアルズ株式会社が統合して誕生した「株式会社レゾナック・ホールディングス」。同年7月に東京汐留ビルディングへオフィスを 移転・集約されました。
今回のオフィスの構築、移転の経緯に関するお話を伺いました。

写真左から:
株式会社レゾナック・ホールディングス 総務部 櫻野涼太様
株式会社レゾナック・ホールディングス 総務部 山本一郎様
株式会社レゾナック・ホールディングス 総務部 倉持好章様
株式会社レゾナック・ホールディングス 総務部 立原栄二様
株式会社レゾナック・ホールディングス 総務部 山﨑宏之様
株式会社レゾナック・ホールディングス 総務部 千布正英様
写真右から:
三機工業株式会社 ファシリティシステム事業部 山中/大部/福丸/平井/古用

三機工業のサポート

株式会社レゾナック・ホールディングス 千布様:
三機さんのマネジメントが素晴らしかったです。私たち事務局のメンバーにはそれぞれ得意とする分野がありますが、事務局チームを含めて全体をまとめ上げていただいたのは三機さんだったと思います。

株式会社レゾナック・ホールディングス 山﨑様:
オフィスの雰囲気を新鮮味のあるものにするため、当初は床・壁・天井全てをリニューアルする予定でした。そのまま進めてしまうと大幅なコストアップとなるところでしたが、床材の仕様を変更して天井に工夫を加えるなどコストを削減する方法を三機さんから示していただいたおかげで、コストミニマムで求めていた効果を得ることができました。

株式会社レゾナック・ホールディングス 倉持様:
大規模な移転についての経験・知識が不足していましたが、三機さんのサポートにより迷うことなくプロジェクトを進めることができました。厳しいスケジュールの中で、我々に寄り添いながら解決策を見つけていただき非常に助かりました。

社員同士の共創を促すオフィスづくり

Q. 移転のきっかけについて教えて下さい。

株式会社レゾナック・ホールディングス 千布様

株式会社レゾナック・ホールディングス 千布様

千布様:
2023年1月に昭和電工と昭和電工マテリアルズが統合し、「レゾナック」が誕生しました。それまで本社機能は大門オフィス(東京都港区)と丸の内オフィス(東京都千代田区)の2拠点に分かれていましたが、本社機能を1拠点に集約することになりました。

集約に伴い、新会社として両社一体の新たな働き方を具現化する必要がありました。当社のパーパスとバリューに基づき、社会課題の解決を目指して、会社や部門を超え、共感・共鳴で自律的につながり、共創を通じて創造的に変革と課題解決をリードする「共創型人材」を輩出する舞台を実現することを目指し、新拠点のビル選定とオフィス構築をスタートさせました。

若手社員が中心となり新オフィス構築

Q. プロジェクト遂行において社内ではどのような体制を構築されましたか。

千布様:
昭和電工および昭和電工マテリアルズの総務部がプロジェクト事務局となり、移転プロジェクトを遂行しました。また統合新会社に相応しい新拠点を構築する必要があったため、今後の成長を担う様々な部署の中堅・若手社員によるワークプレイス構築分科会を発足させ、彼らが主役となり、どのようなオフィスであれば共創が生まれるかを検討しました。

株式会社レゾナック・ホールディングス 立原様

株式会社レゾナック・ホールディングス 立原様

立原様:
若手社員の斬新なアイデアに驚かされると同時に、そのアイデアを採用していくことが新たな挑戦につながると感じました。私も事務局チームとしてワークショップに参加しましたが、事務局チームは保守的な意見が多かったため、分科会チームとの考え方の違いを顕著に感じました。

株式会社レゾナック・ホールディングス 櫻野様

株式会社レゾナック・ホールディングス 櫻野様

櫻野様:
新しいオフィスのレイアウト設計においては若手の自由な意見を取り入れました。三機さんが各案に対するメリットとデメリットを明確に提示してくださったので、良し悪しをスムーズに判断できました。設置する什器については、明確な基準があったことに加え、ワーキングメンバーからの多様な意見を取り入れる方式としたことがプロジェクトの成功要因だと考えています。

心地良いオフィスへ

Q. 新オフィスのコンセプトを教えてください。

株式会社レゾナック・ホールディングス 山﨑様

株式会社レゾナック・ホールディングス 山﨑様

山﨑様:
新オフィスのコンセプトは、ワーキングメンバーのオフィスに対する想いを出し合い、「COCOCHI(心地)」としました。「COCOCHI」は居心地や心地良いという言葉に由来しており、社員がおのずと出社したくなる、自然に人が集まる、いろいろな場所で偶発的に意見交換が始まるような居心地の良いオフィスにしたいと思いました。

Q. オフィスを構築する上で重視したポイントを教えてください。

1フロアが見渡せるように

千布様:
レイアウトを考える際にこだわったのは「1フロアの広さ」です。移転前は、丸の内と大門の2拠点に分かれていました。更に大門オフィスは複数のフロアに分かれていたため、統合によるシナジー効果を発揮しづらい環境でした。2社統合によるシナジー効果を高め、社員同士のコミュニケーションを活性化し、共創を促進するためは、多くの人が行き交いながら一体感を感じられるレイアウトを実現したいと考えていました。

ワークスペース1

ワークスペース1

メインカフェテリア

メインカフェテリア

働く場所を選択できるように

山﨑様:
ワークプレイス構築分科会において、「働く人のコンディションに合わせて、オフィスでの働き方を選択できること」が重要であるという意見が多く出ました。多様な働き方に対応できるオフィスを実現し、新拠点での共創に繋げたいという期待や想いがありました。

三機工業株式会社 大部

三機工業株式会社 大部

大部:
新本社移転では、社員の皆様の利便性を考えたICTソリューションを提案しました。ワークスペースを柔軟に活用するため、デジタルサイネージを導入し、情報発信や在席状況確認、イベント利用を可能にしました。今後の応用やカスタマイズも可能な仕組みを構築したことで、ニーズの変化に対応できるようにしています。また、会議室内のAVシステムは直感的に操作できるようにし、ICTとアナログを組み合わせて最適な環境を提供しました。

ワークスペース2

ワークスペース2

ワークスペース3

ワークスペース3

デジタルサイネージ

デジタルサイネージ

Q. オフィス構築後の社員の反応

株式会社レゾナック・ホールディングス 倉持様

株式会社レゾナック・ホールディングス 倉持様

倉持様:
再利用什器も有効活用し、全体のバランスを考えながら配置したことで、社員から交流・共有・集中を促す場所と環境がうまく出来ているとの感想をもらいました。例えば、昼食時にはカフェテリアゾーンが非常に賑わっています。海外を含む他の事業所からオフィス見学の依頼が寄せられており、その反応からも魅力的なオフィスが仕上がっていると感じています。

Q. 新オフィスでの課題はありますか。

社員がICTツールを使いこなせるように
株式会社レゾナック・ホールディングス 山本様

株式会社レゾナック・ホールディングス 山本様

山本様:
社員全員がICTツールを適切に操作するためには、不慣れな人にとってもわかりやすい仕組みを作る必要があると考えています。デジタルサイネージはとても有効なツールですが、運用に必要なルールの策定や編集作業をどのように行うか課題があります。

5Sを意識したオフィス維持管理

倉持様:
什器をカラフルにした事で明るく感じる反面、定期的なクリーニングなど維持や管理は注意が必要だと認識しています。また、オフィスルールを守る事、特に会議室やデスクを次に利用する方が心地良く利用出来るように、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の再認識を促す必要があります。何でも自動化される世の中ではありますが、社員各自が5Sを意識していることで、社員や会社の価値も増すと考えています。

Q. プロジェクトを進める上で苦労した点はありますか?それをどうカバーしましたか?

短期間でのタスクの実行

櫻野様:
移転の経験が浅く、何をすべきか不明瞭でしたが、三機さんにタスクを細かくリストアップしていただいたおかげで、各タスクに集中して取り組むことができました。タスクに加えて、クリアすべき課題もはっきり指摘していただいたため、後戻りなく遂行できたのは非常に良かったです。スピードが求められるプロジェクトでありながら、効率的かつ確実に遂行いただけたことに感謝しています。

三機工業株式会社 福丸

三機工業株式会社 福丸

福丸:
事務局の皆さんの熱心な姿が私たちの原動力になりました。私は人事異動によりご移転の3ヶ月前にプロジェクトリーダーとして参入しましたが、参入当初はプロジェクトの進行状況をより早急に把握するために図面や各種資料を見続ける日々でした。

前任からの引継ぎを綿密に行い、タスクスケジュールの確認に加え課題管理表によるタスク管理をより緻密に行うことにより、プロジェクト成功に向け最大限尽力しました。

意思決定の迅速化

山﨑様:
プロジェクト遂行において、迅速な意思決定が重要でした。複数の決定事項に対して優先順位をつけ、細部に多くの時間を費やさず、重要な要素に焦点を当てました。昨年末の発注時期は非常に繁忙となり、品質を維持しつつコスト効率の良い商品を選ぶことは難しい作業でした。

三機工業株式会社 古用

三機工業株式会社 古用

古用:
あらゆる状況で迅速にご判断いただけたことは、プロジェクトの推進力になりました。
工事を進めるにあたり現場調整が必要な場面においても、素早く判断していただいたため、工事がスムーズに進みました。

山中:
主に現場管理を担当していましたが、必要な時に素早く判断していただけることが大変助かりました。新入社員として初めてのプロジェクトで、事務局の皆さんのサポートを受けながら、自己成長する機会を得られたことにとても感謝しています。

三機工業株式会社 山中

三機工業株式会社 山中

倉持様:
意思決定を迅速に行うために、三機さんに対して率直に意見を述べさせていただきました。通るかどうかではなく、自分の意見を表明し、定例会議などで率直なコミュニケーションを行いました。

三機工業株式会社 平井

三機工業株式会社 平井

平井:
たとえ厳しい条件であっても率直に仰っていただけたので、それに応えたいという強い思いがありました。また、私たちが気軽に意見を述べられる環境を提供していただけたことで、前向きな意見交換をベースとしてプロジェクトを進めることができました。

スタッフがいない中での移転対応

倉持様:
丸の内オフィスで移転対応する総務部のスタッフが非常に少なかったため、社員からの問い合わせや、実際の移転時の立会いに大変苦労しました。そういった細かい部分においても、三機さんからはサポートをいただき大変助かりました。

平井:
移転当日の18時までに準備が完了しており、移転作業を遅延なく始めることができました。移転対象のダンボールが整然と並び、弊社のフォローはほぼ不要な状態でした。

三機のサポートについて

Q. 当社の最初の印象はいかがでしたでしょうか。

山﨑様:
「若い方が揃ったチーム」というのが最初の印象でした。今回の本社移転プロジェクトには、文化の異なる社員が一つの場所で働く環境を創るというミッションもあります。新しいオフィスでは働き方や考えの多様性がさらに尊重される環境が必要だと思っていましたので、このチームにサポートいただければ実現できると期待していました。

Q. プロジェクトを進めていく中で一番印象に残った出来事を教えてください。

千布様:
会社の統合作業と同時進行していたため、プロジェクトが始まってからは、毎日が戦場のような忙しさでした。しかし、当社からの急なリクエストにも柔軟に対応いただき、幾度も助けられました。

Q. 三機のサポートに対する感想をおしえてください。

千布様:
移転完了までが1年弱という非常に短い期間で、十分な検討時間もかけられない中、当社の要望をしっかりと取り入れたオフィスを作り上げていただいたことに、感謝の言葉しかありません。弊社を訪れるお客様からも、「短期間で良くここまで」という声を頂いており、大変うれしく思っています。

【編集後記】

短期間でのプロジェクトは、計画やスケジュールを厳密に守る必要があるため、高いプレッシャーがかかります。このプロジェクトでは事務局メンバーと三機メンバーが一体となり協力しあうことで、あらゆる局面を乗り越えました。特に、お互いへの信頼とタイムリーな意思決定が、プロジェクトの成功には欠かせない要素でした。笑顔で進められたインタビューは、プロジェクトメンバーの団結力と深い絆を感じさせるものでした。

インタビューの様子

インタビューの様子

働き方やICTに関するコンサルティング、オフィスデザインからプロジェクトマネジメントまでを一貫して対応いたします
株式会社レゾナック・ホールディングス
お客さまプロフィール

会社名:株式会社レゾナック・ホールディングス
所在地:〒105-7325 東京都港区東新橋1-9-1 東京汐留ビルディング
設立:1939年
業態:化学メーカー
ホームページ:https://www.resonac.com/jp

プロジェクト概要

移転対象:約1,400名
面積:約3,000坪(9,900m²)
業務期間:2022年6月~2023年6月