[お客さまインタビュー] 明治安田アセットマネジメント株式会社様
- 働き方改革
- オフィス移転
- コロナ対策
明治安田アセットマネジメント株式会社様の大手町プレイス新本社に訪問し、オフィス移転にあたり結成されたプロジェクトチームの中心メンバーとして活躍されたお二人にお話しを伺いました。
※記載の内容は2021年4月23日時点のものです
明治安田アセットマネジメント株式会社 オフィス移転プロジェクトチームの皆さま
三機工業のサポート
明治安田アセットマネジメント株式会社 長沼様(以下、長沼様):
今回の移転はこれまでと違う体制で、これまでと違うオフィスを作っていくという点で、当社としてもチャレンジ的な側面があり、私たちのことをよく知っているパートナーにハンドリングしてもらいたいという想いがありました。長年当社のオフィスに関わって頂き、担当者が変わっても社内でしっかり情報共有頂いている三機さんなら安心して相談できると思い、PMをお願いすることにしました。
明治安田アセットマネジメント株式会社 加藤様(以下、加藤様):
三機さんには、2つの候補ビルから入居ビルを決定する段階で、移転元ビルと候補ビルについて、インフラ・設備・スペースの観点で比較検証をお願いしました。
ビル決定後の2020年4月頃から、レイアウトの具現化に向けて詳細検討していくところでコロナ禍となり、プロジェクトの進め方の部分では不安が大きかったですが、オフィスづくりのプロの視点で柔軟に対応して頂き、総務部・IT推進部も巻き込んで現実的な足回りを三機さんで抑えて頂きました。
移転PTメンバーはオフィスづくりに関しては素人なため、雑駁な要望が多かったと思いますが、きめ細やかで迅速に多くのリクエストに応えて頂きました。大きなミスなく移転を終えられたのは三機さんのお陰と感謝しています。
人員拡張と体制強化を背景とした新オフィス構築
虎ノ門にあった旧オフィスは当初2フロア130名でスタートしましたが、増員対応のため3フロアに増床していました。現在の人員は200名程ですが今後も拡張の見通しがあり、旧オフィスに手狭感を感じていました。
こうしたなか、ビルとの契約更新時期もあったため、人員拡張及び体制強化ができる有益な新オフィス構築をすることになりました。
公募から発足したプロジェクトチーム
明治安田アセットマネジメント株式会社
運用企画部
運用リスク管理グループ グループリーダー
長沼 忍様
長沼様:
2019年5月、社長から「新オフィスプロジェクトに参加したい人がいれば手を挙げて下さい」ということで、今後会社で長い間働くことになる若手・中堅層(45才以下)を対象にプロジェクトチーム(以下、PT)の公募がありました。この公募で25~45才までの19名が集まりPTとしての活動が開始しました。
新オフィスについて経営層からの具体的な指示はありませんでしたが、箱だけが変わったということにならないよう、世の中の流れを調査した上でPTメンバーが働きたいと思うオフィスを考えるよう言われていました。PTは年齢も部署も異なり、業務上接点の少ない社員も多く、メンバーが意見を出しやすいようPTの雰囲気づくりから始めました。
3つの分科会
長沼様:
通常業務を行いながら、限られた時間の中で効率的に検討を進めるため、PTで3つの分科会を設けました。
- 働き方:事例を調査しながら、当社で目指したいワークスタイルを検討
- ビル選定:オフィスビルに関わる情報、知識の収集
- レイアウト:世の中の事例からレイアウトがもたらす効果の調査
ビル選定もプロジェクトチームで
明治安田アセットマネジメント株式会社
クオンツ運用部 シニアポートフォリオマネージャー
加藤 知嗣様
加藤様:
旧オフィスビルは築40年だったこともあり、社員からはビルに対する要望が多かったと思います。天井が高い、解放感といった貸室に対する意見と、駅直結といった利便性に対する意見は多く寄せられました。立地に関して言えば、運用部門は大手町・丸の内エリアを希望し、営業部門は東京駅、羽田空港へのアクセス性を重視していましたので必然的に東京駅周辺が候補となりました。仕事柄、社内の不動産アナリストから再開発で今後注目の物件も勧められました。
移転元ビルの契約により移転は2020年12月頃を想定していましたので、遅くとも2019年の12月頃には移転先となるビルを決定する必要がありました。
入居のタイミングが合い、社内ニーズを満たすビル選定は、2019年の夏頃から物件を絞りこみ、多くの内見を重ね、PTメンバーでの投票で大手町プレイスを選出。その後社内での機関決定を経て12月には確定することができました。
オープンなコミュニケーションスペースはITインフラを充実させ、
ワークスペースとしての活用も可能に
リフレッシュとコミュニケーションの活性化を実現する空間づくり
風通しの良いオフィスを目指して
長沼様:
オフィスコンセプトとして、コミュニケーションの活性化があります。社歴が浅い若年層の社員は、社内で誰が何をしているのかが分からないため、もっと気軽に誰とでも話ができるようになれば良いねという意見が多くありました。移転元オフィスは3フロアに入居していましたので、物理的な分断が大きかったと思います。移転先では1フロア集約したので、社員同士の顔が見えやすく話しやすい環境にできました。
加えて各部署の机島の合間に結節点としてオープンなコミュニケーションスペースを2カ所設けています。自席以外のこうした場でもPCを使って仕事ができるように電源やアクセスポイント等のインフラを充実させています。またコーヒーメーカーを置くことでリフレッシュスペースとしての用途も兼ねています。
旧オフィスでは無かったスペースのため、移転当初は社員達も使い方が分からないようでしたが、最近では、関わりのなかった20代の若手と50代のベテランがコーヒーを入れる合間に互いの仕事について話しているような場面を見ることがあり、月日が経つにつれ徐々に効果が出てきていることを実感しています。
社員の喜ぶ反応が嬉しい
加藤様:
社員からは良い反響を多く貰っています。新オフィスでモチベーションが上がっている社員の様子を見るとPTで考えてきたことが体現できたことを実感し純粋に嬉しく思います。最近、中途社員として大規模・最新鋭なオフィスから入社したメンバーも、我々のオフィスの方が使いやすく馴染やすくて良いと話しています。
実は、家具はデザイナー任せではなく、PTでショールームに行き実物を見ながら決めましたので、ディテールにもPTの想いやアイデアが反映されたオフィスになっています。
社員のモチベーション向上を実現するワークプレイスへ
面談や相談などができるミーティングルーム
社員が働きやすい環境を目指して
長沼様:
今は移転後の様子見段階と捉えているので、今後状況が落ち着いたら新たな課題を改善していきたいと思っています。新オフィスでは旧オフィスとは違った新しい取組を行っているので、最初は違和感や不満が出ましたが、月日が経つと共にそういった声も少なくなりました。それでも残る意見には理由や改善点があると思いますので、今後向き合っていきたいと思っています。
コロナ禍もそうですが、今後も増員など様々な背景でオフィス環境を見直す機会も出てくるかもしれません。その時も今回PTで重視してきた社員が働きやすい環境づくりという視点を大切にしていきたいと思っています。
例えば、増員したからと言ってコミュニケーションスペースを削り、座席数を増やせば移転前の状態に戻ってしまいます。
働く側が自由に自分で選択できる場や、オフィスの余白は重要なものだと思うので、今後も残していきたいと思っています。
新オフィスは、フリーアドレスにも将来的に対応できるよう、拡張性のあるオフィスを意識して作っています。PCや電話等の制約が変化して行くと共に、自由な働き方ができると思っており、柔軟に考え比較しながら見極めていきたいと思っています。
最後に
加藤様:
日頃の業務では、他部門の若手・中堅層社員と話す機会があまりなかったですが、PJを通して会話する機会ができ、色々な人の考えや意見を知ることができました。これは業務の上でも役立つ良い経験になったと思っています。
長沼様:
社長の狙いどおり、今後会社で長い間働くことになる社員がやりたいことを実現することができ、私達自身のモチベーションにも繋がりました。同じ社内でも部署が違うと、業務の仕方や関わる人が違うため、考えや働きやすいと思う環境も若干差異があります。一人ひとりの意見を聞きながら、皆の意見と差異のある意見を一つにまとめていくことを考える良い機会になりました。
お客さまプロフィール
会社名:明治安田アセットマネジメント株式会社
所在地:〒100-0004 東京都千代田区大手町二丁目3番2号大手町プレイスイーストタワー9階
設立:1986年
業態:金融・保険
ホームページ:https://www.myam.co.jp/
プロジェクト概要
移転対象:約200名
面積:約884坪(2920m²)
業務期間:2019年12月~2020年12月