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[お客さまインタビュー] 三井住友DSアセットマネジメント株式会社様

Vol.1
2020.10.21
  • 働き方改革
  • オフィス移転
  • 本社統合
  • コロナ対策

三井住友DSアセットマネジメント株式会社様の虎ノ門ヒルズビジネスタワー新本社に訪問し、移転された目的と当社が担当させて頂いた移転PMについて、当社担当者と共にお話を伺いました。

※記載の内容は2020年9月9日時点のものです

写真中央左:
三井住友DSアセットマネジメント株式会社 総務部長 飯田 純様
写真中央右:
三井住友DSアセットマネジメント株式会社 総務部 総務秘書チーム シニアマネージャー 沢木 祐介様
写真左から:
三機工業株式会社 ファシリティシステム事業部 古用 達士 / 田井中 真一
写真右から:
三機工業株式会社 ファシリティシステム事業部 中原 康博 / 長谷川 正敏

日本一の資産運用会社を目指して

Q1. 本社移転プロジェクトの概要を教えて下さい。

三井住友DSアセットマネジメント株式会社 飯田様

三井住友DSアセットマネジメント株式会社  飯田様

三井住友DSアセットマネジメント株式会社 飯田様(以下、飯田):
当社は、2019年4月に三井住友アセットマネジメント株式会社(以下、SMAM)と大和住銀投信投資顧問株式会社(以下、大和住銀と記載)の2社が合併してできた会社です。合併により、SMAMの本社であった愛宕オフィスと大和住銀の本社であった霞が関オフィスの2カ所に約1,000人の社員が分かれて勤務していました。

今回の本社移転は、この2カ所を新しいオフィスに統合するという、会社としても非常に重要なプロジェクトです。合併した2社の社員が一体となり、当社の経営理念でもある「Quality of Lifeに貢献する最高の資産運用会社へ。」を実現するための職場を作ることが本プロジェクトのミッションとなりました。

三井住友DSアセットマネジメント株式会社 沢木様

三井住友DSアセットマネジメント株式会社 沢木様

三井住友DSアセットマネジメント株式会社 沢木様(以下、沢木):
ビル選定に当たっては、社員のコミュニケーション促進のため、できるだけフロアを集約できるよう1フロアの面積が大きいこと、またBCPを考慮して候補を選びました。その中でエネルギー効率に優れ、交通の便が良い虎ノ門ヒルズビジネスタワーを選定しました。SMAMの愛宕オフィスと大和住銀の霞が関オフィスの中間に位置していることも選定理由の一つです。

飯田:
コンセプトは、「社会、お客さま、そして社員のQuality of Lifeへの貢献」です。社員に働きやすい環境を提供し、質の高い仕事をすることによってお客さまのQOL向上につなげるとともに、環境に配慮したオフィス造りを目指しました。移転に際しては廃棄物の削減、環境配慮、SDGsも大きなテーマとなっています。

一方で、本社統合の時期はそれまで入居していたビルとの契約もあり、2020年夏までに完了させる必要がありました。当初はオリンピックが予定されていましたので、開会式までに移転するというデッドラインがあり、合併から1年3カ月という短期間で実行せざるを得ず、準備期間がほとんどとれない中でのプロジェクトとなりました。

三機工業株式会社 中原

三機工業株式会社 中原

三機工業株式会社 中原(以下、中原):
日本一の資産運用会社を目指すためのオフィス構築という目的を伺い、資料を拝見していく中で、新オフィスへの入居を機に様々な新しい試みを検討されていることがわかりました。非常にやりがいがある一方で、業務内容を考えると決して時間的な余裕は無く、今すぐにでも取り組まなければいけないと感じました。

限られた期間の中でスムーズなオフィス移転を実現するために

Q2. 本プロジェクトにおける三機工業の業務内容と依頼に至った経緯について教えて下さい。

三機工業株式会社 田井中

三機工業株式会社 田井中

三機工業株式会社 田井中(以下、田井中):
今回のプロジェクトは、統括PM会社・デザイン設計会社・什器調達代行会社と当社の移転PMという体制での実施となりました。
当社は、移転に向けての全体スケジュール策定、タスクの洗出し、進捗管理業務を実施すると共に、各種分科会(電話、什器、セキュリティ等)の設営・運営を行いました。
各分科会は、総務部様・各専門会社・当社で課題を検討し、分科会の進捗状況を毎週の総務部定例で報告することで、分科会間の情報共有を図り漏れが無いように進めていきました。

三機工業株式会社 長谷川(以下、長谷川):
具体的には、C工事に関するスケジュールの策定、工事会社の選定、全体工事費用の管理、工事内容の検討を実施しました。また工事期間中は、移転先ビル内に常駐し、B工事会社との取合い調整、C工事会社の工事進捗管理、移転業務の統括管理も行いました。

飯田:
全体の管理は、ビルオーナーでもある統括PM会社に委託していました。しかしながら、当社として最も不安のあった本来総務部で対応すべき関係会社との調整や、社内スケジュール管理といった業務についても、短期間で効果的に進めていく必要があり、外部の力を借りる必要性を感じていました。まさに総務部員として社内で対応すべき事項の洗い出しから管理までお願いするようなものですので、当社の内情にも詳しい三機工業さんにお願いすることにしました。

沢木:
合併前のSMAM、大和住銀でも三機工業さんにファシリティマネジメントを委託していましたので、今回のプロジェクトでも当社の代理として総務やIT部門の負担を減らしてくれることを期待していました。
実際に、什器・電話設備・AV設備・セキュリティ設備・植栽・カフェ等、多岐にわたる関係会社と調整して頂き、無事に移転を終えられました。過去も含めて当社のことをよく理解して頂いているので頼りになりました。

異なる文化 × 社員のニーズ=みんなが納得するオフィスづくり

Q3. 本社統合ということで文化の違いなど社内調整でのご苦労はありませんでしたか。

飯田:
2019年4月の合併から日も浅く、両オフィスの仕様や事務フローも異なったままでしたので、オフィスの利用ルールや書類保存量も違いがありました。そんな状態のまま1つのオフィスに移行できるのかという不安は大きかったです。

元々は、社内の意見やアイディアを幅広く取り入れるため、各部門から担当者を選出し、総勢15名程度の「虎ノ門オフィス移転PT」を組成していました。社員のニーズの取りまとめを行いながら、レイアウトや設備にも反映させることが目的でしたが、文化の違いについても実は「虎ノ門オフィス移転PT」のメンバーがうまく調整してくれました。

三機工業株式会社 古用

三機工業株式会社 古用

古用:
虎ノ門オフィス移転PTには当社も参画し、総務部様のサポートを行いました。

飯田:
最終的には新オフィスの統一したルールを設けることができました。

新しいワークスタイルが社員の意識を変えていく

Q4. コロナ禍でプロジェクトに影響はありましたか。

三機工業株式会社 長谷川

三機工業株式会社 長谷川

長谷川:
日々情勢が変わり続けるなか、B工事・C工事とも作業者の確保、物品の確保についての見通しがたたず、予定通り移転できるのか、正直なところ不安を感じていました。関係会社との定例会議や社員説明会もコロナを機に非対面の打合せとなり、打合せの進め方や細かなニュアンスの伝達には苦労しました。

田井中:
移転を成功させるために、統括PM会社と協力してコロナの影響度合いを各社へヒアリングし、コンテンジェンシープランの策定を進め、移転に向け1つ1つ課題を解決していきました。

飯田:
様々な不確定要素があったものの、工事や移転に関しては三機工業さんの入念な準備のお陰で無事完了することができました。本当に感謝しています。
一方で、コロナがペーパーレス化等新しい働き方を加速させるという想定外の影響もありました。今までのオフィスは、書籍や紙書類が机上に溢れており、必然的にそれらの収納スペースを求める声も強いものでした。書類削減が本当に実現できるのか正直なところ心配でしたが、コロナ対策として当社でもテレワークが浸透し、紙書類がない状態で仕事をせざるを得ない状況となりました。こうなると、これまでペーパーレスに消極的だった社員たちも意識が変わり、紙書類に対応する工夫が一気に進み、新オフィスは旧オフィスと比べると7割近く収納を削減することができました。

沢木:
電話は固定電話を求める声が根強くありましたが、オフィス移転を機に思い切ってスマートフォンを導入しました。正直、大混乱することを覚悟していましが、実際には導入対象外の部署からもスマートフォンを求める声が出てきており、コロナをきっかけに様々なスタイルが変わりつつあること実感しています。

飯田:
正直なところ、ここまで在宅勤務が進むと想定していなかったので、座席数はもう少し減らせたのかもしれないと今は思っています。しかしながら、ソーシャルディスタンスの課題もあるので一概にスペースを削減することはできませんが、オフィスの運営と合わせて今後検討していく必要がありますね。

社内外のコミュニケーションを促進させつつ、環境にも配慮したオフィスに一新

Q5. 新本社のオフィスについて、特徴を教えて下さい。

飯田:
コミュニケーション促進をねらいとして、内階段や目抜き通りにより回遊性を高めるよう社内導線を工夫し、カフェやコミュニケーションエリア、色々なタイプのミーティングスペースを配置しています。
上司と部下が気軽に打合せや相談がしやすいように、予約不要の1 on 1ミーティングルームを40カ所弱設置しました。現在はテレワークする社員も多く、Web会議も活用していることから、この1 on 1ミーティングルームは当初の想定にはなかった、外部やテレワークする部下とのWeb会議をする場としても活発に利用されています。

内階段

1 on 1ミーティングルーム

カフェスペース

導線上のミーティングスペース

沢木:
会議室には、モニタや会議システムを充実させ、Web会議、TV会議によるお客さまや社員間のコミュニケーションを促進しています。また、お客さまにオフィスへお越し頂き、セミナー等ができるセミナールームも設けました。そのほか、お客さまに質の高い動画を配信する動画撮影スタジオもあります。環境配慮の取り組みとして、再生カーペットや間伐材を使用した家具を多数採用しています。旧オフィスのカーペットや什器備品もリサイクル・リユースを行いました。

ミーティングルーム

会議室

お客さまを招いて使えるホワイエ

撮影スタジオ

飯田:
今後のオフィス運営においては、このオフィス機能を最大限に生かして、お客さまと社員、社員同士のコミュニケーションをとりやすい場として、当社らしいことを考えていきたいと思っています。また、ペーパーレス化をはじめとした「SDGs」をより一層意識していきたいと考えています。

沢木:
やはり新しく綺麗になったオフィスへの社員満足度は高いと感じています。継続的に社員の声を聞き、改善すべき点は改善し、社員の満足度の高いオフィスを維持していきたいと思っています。

最後に一言お願いします。

飯田:
プロジェクトには波乱がつきものです。今回はコロナという誰にもアドバイスや経験を教えてもらえない不確定要素との戦いとなりましたが、各関係会社の臨機応変な対応と、移転プロジェクト全体を取りまとめて頂いた三機工業さんのおかげで乗り切ることが出来ました。ありがとうございます。

沢木:
三機工業さんには、これまでにもお世話になっており、今回のような大きなプロジェクトでも安心してお任せすることができました。また私自身、社内外の多くの関係者と仕事ができたことで新しい知識も増え、とても良い経験となりました。今回のような素晴らしいプロジェクトに関われた事に感謝しています。

ありがとうございました。

働き方やICTに関するコンサルティング、オフィスデザインからプロジェクトマネジメントまでを一貫して対応いたします
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
お客さまプロフィール

会社名:三井住友DSアセットマネジメント株式会社
所在地:〒105-6426 東京都港区虎ノ門一丁目17番1号 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー26階
設立:1985年
業態:金融・保険
ホームページ:https://www.smd-am.co.jp/
YouTube:三井住友DSアセットマネジメント公式チャンネル

プロジェクト概要

移転対象:約1,000名
面積:約3,200坪(虎ノ門ヒルズビジネスタワー24F~27Fの3.5フロア)
業務期間:2019年4月~2020年7月