
産業
廃棄物処理Industrial Waste
Management
施工事例紹介
<廃棄物処理における環境負荷低減と省力化>
エス・ユー開発株式会社様 焼却処理施設
秋田県秋田市に本拠を置くエス・ユー開発株式会社様は、同市で初めて焼却処理施設を自社保有した民間企業として、地域の産業廃棄物処理を担っています。処理需要の増加と設備の老朽化に対応すべく、処理能力を約3倍に高めた新焼却処理施設を建設しました。三機グリーンテックは、同施設全体の設計・施工を担当しました。
医療系廃棄物も取り扱う同施設では、焼却炉への供給ルートを通常の産業廃棄物と分けるために、専用の搬送コンベアを設置し、密封状態で医療系廃棄物を供給します。焼却炉には、当社独自の水冷式ストーカ(火格子)を導入し、高カロリーごみに対して耐久性の高い設備を構築しています。また、焼却炉から出た排ガスは、再燃焼室で有害物質の濃度を低減し、冷却・薬品処理を経て、バグフィルタ(ろ過式集塵機)でダイオキシン類を分解除去。クリーンなガスとして排出しつつ、一部を焼却炉に戻して窒素酸化物の発生を抑制する排ガス再循環システムを採用しています。さらに親会社である三機工業㈱R&Dセンターとの連携により、AI技術を活用した画像認識機能と状況判断機能で、ごみクレーンの操作を自動化する「AIごみクレーンシステム」を導入し、運営管理の省力化を図りました。
三機グリーンテックは、環境負荷の低減や省力化に資する技術を活かし、地域住民の方が安心して暮らすことができる社会インフラの構築に寄与してまいります。
▲ 新焼却処理施設の外観
▲ 医療系廃棄物搬送コンベヤ
▲ 燃焼室
▲ バグフィルタ(ろ過式集塵機)