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コラム・トピックス
vol.17 2026.04.24
ビル中央監視システムとは?導入メリットとシステムの選び方のポイントを解説
コラム
データセンター

大規模なビルになるほどその管理の重要性が高まり、システムを介した効率的な運用が欠かせません。そのようなビル管理を効率化するのに必要になるのがビル中央監視システムです。

今回は、ビル中央監視システムの概要から主な機能、導入メリット、システム変更のポイントや選定時のチェックリストまでご紹介します。

ビル中央監視システムとは?

まずはビル中央監視システムの概要と主な機能を見ていきましょう。

ビル中央監視システムとは?

ビル中央監視システムとは、ビル施設における各設備の管理や自動化、監視、記録などの施設管理を行うための総合システムです。

「ビルオートメーション(BABuilding Automation)」や「ビル管理システム(BMS:Building Management System)」とも呼ばれています。

ビルには空調、照明、電気、給排水・衛生、警備、防災などのさまざまな設備が存在し、ビル管理者は、各種設備の制御の自動化、稼働状況や故障・火災・防犯などの監視などを行う必要があります。それらの設備の管理をそれぞれ個別に実施するのではなく、統合されたシステムで一元管理し、リアルタイムで監視しながら制御できるのがビル中央監視システムの特徴です。

ビル中央監視システムの主な機能

ビル中央監視システムには主に次の機能があります。

  • 運転制御機能:照明や空調などのスケジュール運転を制御する機能です。
  • 発停操作機能:起動(運転)と停止の操作を制御する機能です。
  • 状態監視機能:ビル設備の状態をリアルタイム監視します。対象機器や設備の運転・停止状態を表示します。
  • 警報監視機能:対象機器や設備を監視し、異常があれば警報で知らせます。
  • 計測・計量値表示機能:温度・湿度・圧力などの計測データの値や、電力や水道・ガスなどの使用量の積算値などを表示します。

これらは主な機能であり、システムによって異なってきます。

ビル中央監視システムの導入メリット

ビル中央監視システムの導入メリットとして、次の点が挙げられます。

ビル管理の効率化

ビル中央監視システムは、一元的に複数のビル設備を監視できるため、各設備をそれぞれに監視・制御するよりもはるかに効率的です。ビル内のコンピューターからの遠隔操作はもちろんのこと、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末からの閲覧・操作・制御が可能なシステムもあります。

電力の効率的運用

ビル中央監視システムの中には、省エネルギー機能を備えるものもあり、電力の効率的な運用が可能です。例えば、空調設備に接続することで空調の無駄な稼働を減らすことができ、エネルギー利用の効率化に寄与します。

蓄積されていく計測データを分析することで管理の改善点を見つけたり、メンテナンス計画を立てたりすることが可能です。

遠隔メンテナンスによるコスト削減

遠隔で運転・停止を監視したり、監視カメラ等を用いて映像で確認できたりするシステムもあり、メンテナンスを遠隔で実施できます。これにより人による施設内の巡回や管理の常駐時間の削減などを実現し、人件費削減につながる見込みがあります。

入居者の快適性かつ衛生面の強化の実現

ビル中央監視システムでは、照明から電気、空調などビル入居者をとりまく快適な環境を保持するために役立ちます。快適な環境が損なわれれば健康に影響を及ぼすこともあるため、重要な役割を担っています。

不正侵入などの犯罪予防

空間センサや監視カメラ等によって異常な変化を早期に発見できる仕組みを作っておけば、ビルへの不正侵入者が発生したときにも早期に対応が可能になります。防犯システムと統合したビル中央監視システムはビルの安全保持にも役立ちます。

ビル中央監視システムのシステム変更のポイント

ビル中央監視システムの法定耐用年数は15年です。適切なメンテナンスを継続しながら運用していただくことで、耐用年数いっぱいまで安定した稼働が可能です。
導入から15年が経過したシステムは故障のリスクが高くなるため、リニューアルを強くおすすめします。

中央監視システムに不具合が生じたときのリスク

中央監視システムに不具合が生じると、ビル全体の設備管理に深刻な影響を及ぼします。
例えば

  • 空調・照明の制御ができなくなり、テナントや利用者の快適性が損なわれる
  • 電力使用量の監視ができなくなり、エネルギーの無駄遣いや電気代の増大につながる
  • 異常・警報の検知が遅れ、設備トラブルや事故の早期対応が困難になる

などの施設運営の上で大きなリスクがあります。

計画的なリニューアルのご検討を

システムの導入・入れ替えを検討される際は、次回のリニューアル時期もあらかじめ見据えた計画的な運用をおすすめします。

ビル中央監視システムの選定チェックポイント

ビル中央監視システムを選定する際のチェックポイントをご紹介します。これらのポイントを押さえて選定することで、最適なシステムが見つかるでしょう。

必要な機能が備わっているか

お伝えしてきたように、ビル中央監視システムには機能が豊富に備わっています。まず、想定しているビルの設備監視に必要十分な機能が備わっているかどうかが重要です。「この機能は当然、備わっているはず」と確認せずに選定してしまい、後から必要な機能がないことに気づく失敗や、「いつか使うだろう」と思っている拡張機能が、実は導入コストの無駄につながっているという失敗も起こり得ます。これらの失敗を踏まえて検討しましょう。

導入コストが適切か

必要な機能がすべてそろっているシステムについて、導入コストが予算内に収まっているかどうかを確認しましょう。予算に応じて無駄のない機能を備えるシステム選定が重要です。

サポート・アフターフォロー体制が整っているか

システムを提供するメーカーやベンダーによる導入・運用サポートはあるか、またシステムが正常に稼働しないトラブルの際にどの程度、サポートしてくれるか、サポート範囲は事前に把握しておきましょう。信頼のおけるサポート体制の手厚いメーカーやベンダーがおすすめです。

カスタマイズ性はあるか

導入するビルの管理ニーズに合わせて、柔軟にカスタマイズできるかどうかも重要な確認ポイントです。
システムによってカスタマイズできる範囲は異なるため、事前に詳細を確認しておきましょう。

カスタマイズ例
管理画面のレイアウト変更 必要な情報をひと目で確認できるよう、画面表示を自由にカスタマイズ
BCP対応運転モードの追加 災害・緊急時にも最小限のエネルギーで業務継続できる専用の運転モードを設定
防災・防犯監視との一体化 防災システムや防犯システムと中央監視を統合し、一元管理を実現
遠隔監視への対応 外出先やオフサイトからでもリアルタイムでビル設備を監視
緊急地震速報との連動 地震発生時に自動で設備の安全確保の管制モードへ切り替え
サイネージへのエネルギー情報表示 建物内のデジタルサイネージにエネルギー使用量や発電量をリアルタイム表示

まとめ

ビル中央監視システムは、ビルの快適な利用を促進する運用・管理を効率化する重要な役割を果たします。監視・制御のさまざまな機能がありますが、ビルや自身にとって必要な機能を備える最適なシステムを選定しましょう。

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