民間用水・廃水設備の補修、改造、更新工事
三機アクアテック株式会社の事業案内について説明いたします。
ダイナサンドフィルタとは
三機のダイナサンドフィルタは、砂ろ過をしながら同時に汚れたろ材の洗浄を行ない、連続運転ができる理想的な砂ろ過装置です。
従来の砂ろ過装置は、一定時間運転すると運転を一時中断して、逆洗をする必要がありました。
ダイナサンドフィルタは画期的な連続ろ材洗浄装置により、この問題を解決したのです。
逆洗なしで連続運転、目づまりしない砂ろ過装置
三機ダイナサンドフィルタの画期的な特長
- 安定した良質のろ過水が連続的に得られる。
従来方式のように逆洗後の濁りが発生することなく、低い一定のろ過抵抗で安定した良質のろ過水が連続的に得られます。 - 装置がシンプルで低コスト。
逆洗のための水槽・ポンプ・ブロア制御装置・計測装置などが不要。コンパクトで故障が少なく、メンテナンスも簡単。従来の砂ろ過装置に比べ設備費も保守管理費も大幅に削減できます。 - 運転管理が容易。
逆洗工程がないので運転が容易。省力化にもなります。 - 経済的な動力費用。
動力は原水用ポンプとコンプレッサだけの省エネタイプ、とても経済的です。 - 増設が容易なモジュールシステム。
モジュールシステムのため、シングルモジュールを組み合わせ、処理量に合せた計画ができます。 - 条件によって選べる2タイプ。
鋼構造型とコンクリート構造型の2つのタイプがあり、条件によって選択できます。
三機ダイナサンドフィルタの運転原理
以下の動作が同時に行われます。
●原水をろ過層下部から連続的に供給させろ過します。
- 原水は原水供給ノズル(1)から供給され、ディストリビュータ(2)でろ過層の全域に均等にふり分けられます。
- 原水はろ過層を上昇し、SS等が取り除かれ、清澄ろ過水となって(3)からオーバーフローします。
●汚れたろ材はエアリフト管で連続洗浄します。
- ろ過して汚濁物を捕捉したろ材(4)は、(5)から吹き込まれた空気によりエアリフト管(6)に導かれ上昇します。
- エアリフト管内をろ材と水・空気が異なる速度で上昇するため、ろ材がもまれてSS等が剥離します。
- 剥離したSSは(7)から排出され、洗浄されたろ材は(8)からろ過層に戻ります。
砂ろ過装置の汚濁物質捕捉状態の変化
従来の下向流砂ろ過装置はSSの多くがろ過層表層部で捕らえられ、下部のろ過層が有効に作用されませんでした。また表層部のろ過抵抗が上がりやすいため、頻繁な逆洗が必要でした。
三機ダイナサンドフィルタは常に表層部にきれいなろ材を供給するため、ろ材全体を有効に使ってSSの捕捉ができます。次のグラフは時間の経過で、汚濁物質が捕捉される量と、ろ過層の高さを示したものです。
次代のニーズには、マルチで対応。
鋼板製マルチ
三機ダイナサンドフィルタは、モジュールシステムのため、シングルモジュールを組み合わせて拡大することができます。
ここにご紹介する鋼板構造マルチダイナサンドフィルタは、小規模から大規模の処理施設まで柔軟に対応でき、すでに様々な施設で実績をあげています。
シングルモジュール外形寸法
型番 | 標準処理水量 m3/hr |
ろ過面積 m2 |
標準寸法 | |
---|---|---|---|---|
Ømm | H mm | |||
S05 | 5 | 0.5 | 813 | 3,650 |
S10 | 10 | 1.0 | 1,160 | 4,220 |
S15 | 15 | 1.5 | 1,410 | 4,440 |
S20 | 20 | 2.0 | 1,610 | 4,615 |
S30 | 30 | 3.0 | 2,000 | 4,750 |
S40 | 40 | 4.0 | 2,270 | 5,250 |
S50 | 50 | 5.0 | 2,550 | 5,500 |
※処理量はろ過速度10m/hrの場合を示します。
マルチモジュール外形寸法
型番 | 標準処理水量 m3/hr |
ろ過面積 m2 |
標準寸法 Lm |
---|---|---|---|
S200 | 167 | 20 | 6,025 |
S300 | 250 | 30 | 8,435 |
S400 | 333 | 40 | 10,845 |
※「標準処理水量」は流入水質により変動します。