三機工業株式会社

ニュースリリース

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アルミニウム冷媒配管工法「アルミンジャー工法」を市場展開
-施工省力化による労働力不足の解消-

2018年2月27日

 三機工業株式会社(社長:長谷川 勉)は、ビル用マルチエアコンなどに使われる冷媒配管について、従来の銅に比べて軽量なアルミニウムを使用した冷媒配管工法(商品名:「アルミンジャーTM工法」)を市場展開します。今秋竣工予定の当社総合研修・研究施設「三機テクノセンター」へ適用するとともに、2018年3月より当社営業物件への適用を推進してまいります。併せて、2018年秋から施工要素技術を順次公表し、広く活用できるようにいたします。

●三機テクノセンターへの導入
 当社では、近い将来に予想される建設業における就業者不足に対応し、より少ない労働力で施工品質の維持および向上を図る必要性をとらえ、様々な側面から施工省力化の検討を進めています。アルミニウムを使用した冷媒配管工法による施工省力化については、以前より開発、検証を進めており、従来の銅配管の火無し工法と比較して25%の省力化を達成しています。信頼性の高い国産継手や、高圧ガス保安法に適合した配管材料の他にも、それらを構築する周辺部材や専用工具にいたるまで、多くのメーカーとの共同開発を行い、ノウハウを蓄積してまいりました。
 このたびこれらの技術の集大成として、配管長4,200mにおよぶ大規模施工物件である、当社総合研修・研究施設「三機テクノセンター」(2018年秋竣工予定、約150室の研修室系統が対象)へ「アルミンジャーTM工法」を適用するとともに、2018年3月より当社営業物件に関しても積極的な展開を開始します。

●要素技術の開示による普及促進
 これまでに実証試験などを通じて蓄積してきた施工ノウハウと、三機テクノセンターで得た経験をもとに、2018年秋からは施工に関する要素技術を順次公表してまいります。公開する要素技術としては、高圧ガス保安法に適合するアルミニウム配管の仕様、配管の選定方法、製造メーカーの開示等を予定しています。また各部材の施工要領に関しても、各メーカーを通じ開示し、講習を行うなど、一般物件にも広く活用していただけるような体制を整えていく予定です。なお技術開示に先立ちまして、2月27日より幕張メッセで開催している「HVAC&R JAPAN2018(第40回冷凍・空調・暖房展)」にて、多くの部材を実機展示しています。

●アルミンジャーTM工法
 この新しい工法は、「軽さ」「火無し」など、5つの特徴をもちます。
この工法を、建設業の施工省力化に向けたひとつのブレークスルーととらえ、当社に限らず広く展開できるように、親しみを込めて「アルミンジャーTM工法」と命名いたしました。

アルミンジャーTM
アルミンジャーTM

<アルミンジャーTM工法、主なブレークスルー>

アルミニウム配管
JIS規格(配管の品質に求められる国内規格)および高圧ガス保安法(冷媒ガスを扱うに際して遵守すべき法規)に準拠し、大規模なビル用マルチエアコンへの適用が可能に。
国産継手
経験の少ない作業員にも確実な施工が可能な、専用工具による工法を開発。ISO14903(冷媒用継手の性能に求められる国際規格)が求める7項目の試験に合格(メーカー自主検査)。今後ISO認証予定。
周辺部材
アルミ継手専用の立て管固定金具を新たに開発。室内機、室外機、メーカー標準部品への接続部分(銅配管)に対する銅-アルミ変換部材(単管型およびフレアナット型)を用意。
専用工具の整備
国産継手用の電動専用工具の他に、アルミ冷媒管専用のトルクレンチ、フレア加工ツール、パイプカッターなどを整備。既存の冷媒用銅管と同じ感覚で、高品質な施工が可能な体制を構築。

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