熱の宅配便 トランスヒートコンテナ

概要

概要

トランスヒートコンテナとは

トランスヒートコンテナとは、潜熱蓄熱材(PCM:Phase Change Material)をコンテナに充填し、PCMの融解熱として高密度に熱エネルギーを蓄えて、車輌により広範囲に熱を供給する技術です。

トランスヒートコンテナの熱供給

トランスヒートコンテナによる熱供給

・車輌によるオフライン方式/・熱供給区域が、熱源施設より約20km(1時間程度)と広範囲/・中・低温排熱を有効活用

一般的な熱供給

・導管によるオンライン方式/・熱供給区域が、熱源施設の近距離内/・中・低温排熱の活用が難しい/・インフラ整備のコストが高い

ラインナップ

トランスヒートコンテナには、大型牽引車を用いた従来型と廃棄物運搬車輌を用いた簡易型があります。

1.トランスヒートコンテナ本体の比較

  従来型 簡易型
輸送
中津川市様(岐阜県)
(株)環境ソリューション様(沖縄県)
三重中央開発(株)様(三重県)
(株)富山環境整備様(富山県)
定置
サントリープロダクツ(株)様(鳥取県)
新地町様(福島県 実証試験)
※終了後、撤去済

2.潜熱蓄熱材(PCM : Phase Change Material)

PCM種類 タイプ 融点(℃) 熱源施設 熱利用施設
推奨熱源温度(℃) 供給可能温度(℃) 利用用途
酢酸ナトリウム
三水和物
低温タイプ 58 90程度
(最低70)
50程度以下 給湯、暖房
エリスリトール 高温タイプ 118 150程度
(最低130)
110程度以下 給湯、暖房、冷房
※ただし、最低温度の場合、蓄熱に長時間を要します。

3.本体の標準仕様

  従来型 簡易型
輸送仕様 単位ユニット
サイズ 重量(t) 24t 10t 1.7t
容量(L) 21,000L/台 4,800L/台 1,200L/ユニット
寸法(m) W2.5×H2.5×L6.0m W2.4×H2.1×L6.0m W2.2×H1.1×L0.7m
タンク設置方法 シャーシ上に据え置き 脱着ボデー車による積み卸し -
関係法令 消防関連 設置許可申請 or 届出 該当しない(標準仕様の場合)
道路関連 通行許可(必須)
大型牽引免許
通行許可(一部)
大型免許
-

4.システムフロー図

熱源施設
熱利用施設
暖房利用における概略フロー
冷房利用における概略フロー
給湯利用における概略フロー
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