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プレスリリース

2008年3月26日

温排熱の有効利用で、年間400トンのCO2削減を目標に
定置式トランスヒートコンテナ・システムの1号機導入


  三機工業株式会社(社長:有馬 修一郎)は、工場の温排熱を事務所の暖房熱源として有効利用し、工場から排出されるCO2の削減を可能にする『定置式トランスヒートコンテナ・システム』の1号機をサントリー天然水株式会社奥大山ブナの森工場(鳥取県日野郡江府町)に導入しました。
潜熱・蓄熱全景潜熱・蓄熱タンク正面

< 潜熱・蓄熱全景 >                    < 潜熱・蓄熱タンク正面 >
●背景
 天然水を製品化するまでには、ボイラーで作られた蒸気などの温熱が使用されます。生産ラインで使われたこの温排熱の多くは、ボイラー補給水の予熱などに有効利用されますが、一部は余剰熱として屋外へ放出されます。一方、同工場は積雪寒冷地にあるため、生産ラインに導入する外気の温調や工場内事務所棟の暖房熱源としてもボイラーを用いていました。定置式トランスヒートコンテナ・システムは余剰熱と空調加熱負荷の時間的な「ずれ」を蓄熱により吸収するもので、年間を通して排熱を有効利用することができます。
●実施内容と特長
  1. 熱の回収と利用を同時に行えるように、熱回収側(生産エリア)の温熱ループと利用側(事務所エリア)の温熱ループを専用の熱交換器を設置し、接続しています。
  2. 熱回収側(生産エリア)の温熱ループでは、生産装置の排熱と今まで捨てられていた圧縮空気の冷却熱を高温で回収(約80℃)し、一部は、ボイラーの予熱に利用されています。
  3. トランスヒートコンテナを導入したことで、熱回収側と熱利用側の時間的な変動を吸収(調整)することができ、熱利用側への安定した熱供給が可能となりました。
  4. 潜熱蓄熱剤の高密度蓄熱によって、生産装置が稼動しない夜間や休日など熱の回収が出来ない場合でも温熱を長時間利用することが可能となりました。
 この結果、蓄熱運転、放熱運転、蓄放熱同時運転が切り替えなしで連続運転が可能となり、生産に必要な高温の熱を低温域まで無駄なくスムーズに再利用できるようになりました。
奥大山ブナの森工場の実施例
< 奥大山ブナの森工場の実施例 >
●導入効果と今後の予定
 同工場で排出される温熱量は、CO2換算で、年間約400トン(試算値)あり、これらの大部分を定置式トランスヒートコンテナ・システムで回収する予定としています。
 これは、工場で使用するLNG(液化天然ガス)に換算すると年間約1,000万円削減できる計画です。
また、これを一般家庭(ゴミや自動車として換算)で比較すると一年間に約73世帯分が排出される量に換算されます。
 同工場は、今春よりミネラルウォーターの生産、出荷を開始する予定であり、すでにシステムの運転調整は完了しています。今後は、導入の効果や運転ノウハウについて同社と共同で実証していく予定です。
●今後の展開
 定置式トランスヒートコンテナ・システムは、同一敷地内や隣接する工場間をオンラインで結び、温排熱の回収・利用の時間的な「ずれ」を解消する技術です。中規模工場向けの環境負荷低減技術として、新築工事をはじめリニューアル工事についても同システムを積極的に取り入れた提案をいたします。
 また、これから事業が始まるトラック輸送によるオフライン型の熱の宅配便も、時間と場所のミスマッチを補う、小・中地域向けの熱利用技術として展開し、年間3〜4物件の導入を目指して市場拡大とサービス向上をはかってまいります。
 今後のビジネスモデルとして、定置式と移動式の2つのメニューを用意し、営業展開を図り、当初目標としていた年間10億円の売上を達成して参りたいと考えています。
<お問合わせ>
  環境事業推進室 TEL 03-6361-8905(08年4月1日以降、03-3271-7020)
  技術開発本部 研究開発部          TEL 046-276-3911
  広報部                       TEL 03-3271-6650
以上


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