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プレスリリース

2004年6月24日

空気中のホルムアルデヒドを除去する
湿式空気浄化装置「エアロスクラバー」販売開始

 
 三機工業株式会社(社長:宅 清光)は、室内空気中に含まれるホルムアルデヒドをはじめとする有害ガスを水を使って除去する湿式空気浄化装置「エアロスクラバー」を開発し、販売を開始しました。大学医学部の解剖実習室や製薬会社・研究施設の実験動物飼育室などへ販売していきます。
 
湿式空気浄化装置「エアロスクラバー」
 
1.仕組み
 今般開発した「エアロスクラバー」は、水溶性の有害ガスをストロー状の多孔質の浸透膜を通して装置内の水の中に吸収する新開発の原理を用いた装置です。ホルマリンなどの有害ガスが水に溶けやすい特性を利用し、約70%の除去率を達成しています(ホルムアルデヒドで計測、装置の入口側と出口側のガス濃度を比較した数値)。吸収した水溶液は排水として処理できます。
 従来型の固体吸着剤を使った除去方式では、ガスの吸着が進むにつれて除去率が低下していくのに対して、「エアロスクラバー」はガスを吸収した水を機外に排出するため、高い除去率を長期間維持できます。
 
2.用途・技術的特長
 大学医学部などの解剖実習において、ホルマリン等で防腐処置を施されたご遺体からのホルムアルデヒドの発生がみられ、目鼻の痛みや皮膚のアレルギー反応など学生の健康被害が懸念されていました。
 また、製薬会社や研究施設での実験動物飼育室においては、室内の殺菌にホルマリンによる燻蒸がおこなわれ、残存する高濃度のホルムアルデヒドを換気により室外へ排出するのが一般的な方式となっています。このため排気に含まれるホルムアルデヒドによる周辺環境への影響が心配されています。
 これらの有害ガスの除去には、換気設備の換気量を増やす方式、活性炭などの固体吸着剤を用いる方式、触媒を使って酸化分解する方式などが採られてきました。しかし、空調換気量を増やす方式では換気設備に要するスペースが過大になり、導入する外気の温度調整に要する運転費用も大きくなります。吸着剤を用いる場合でも吸着剤の交換などの維持費が高額にならざるを得ず、使用後の吸着剤が産業廃棄物となるなどの問題もあります。また、酸化分解方式では分解途中の有害物質が残存する可能性があります。
 この点「エアロスクラバー」では、大がかりな給排気設備や吸着剤の交換が不要なため、安価で高効率かつ環境に配慮した空気浄化が可能です。
 
 また、ホルムアルデヒドのほかにもアンモニア、エタノール、亜硫酸ガス、塩化水素、硝酸なども除去可能です。
 「エアロスクラバー」の基本原理である「拡散スクラバー法を用いた新しい空気清浄技術」は、「第28回環境賞(平成13年)」を受賞しています。
(慶應義塾大学理工学部 田中茂教授との共同受賞)
 
◇用語注釈◇
ホルムアルデヒド 常温で無臭の気体。目鼻・喉への刺激や皮膚炎などをおこし、発ガン性も指摘されている。
ホルマリン ホルムアルデヒドの水溶液。殺菌・防腐剤などとして用いられる。
 
3.コストメリット
 当社の試算によると、吸着剤を用いる空気浄化装置を設置した場合に比べ、「エアロスクラバー」ではランニングコストが約60%削減されます。これは約1年で交換が必要な吸着剤方式と比較して「エアロスクラバー」では浸透膜の寿命が約10年と長く、また水道料金が極めて安価であるからです。
 「エアロスクラバー」は室内設置の自立型の装置です。コンセントおよび給排水配管の軽微な工事で設置が可能です。
 
4.販売目標
「エアロスクラバー」の希望小売価格は240〜370万円(税別)です。処理能力に応じて3種類をラインナップしています。初年度は全国に約110ヶ所ある大学医学部・歯学部や、製薬関連を中心に50台の受注を目指します。既に大学医学部へ7台の導入実績があります(2004年3月)。
 当社は従来からユニット型陰圧隔離室、採痰ブース、ユニット型無菌治療室、光触媒殺菌脱臭ユニットなど医療機関向け商品を各種取り揃えており、また病院空調をはじめとする設備工事にも多くの実績を持っています。こうした強みを生かして「エアロスクラバー」の積極展開を図っていきます。
 
■本件に関するお問い合わせ:
三機工業株式会社
アメニティシステム部 TEL:03-3502-6335
 
以上
 


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