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プレスリリース

LON分散型空調機制御コントローラの開発
〜六本木ヒルズ森タワーに世界最大規模で納入〜
2003年2月14日


 三機工業株式会社(社長:宅 清光)はビルディング・オートメーション(BA)オープン化の範囲を大幅に広げることが可能な空調機制御コントローラを開発し、六本木ヒルズ森タワーの空調機(台数350台)に設置しました。

 ビル自動制御のオープン化は世界的に進んできましたが、複雑な空調機制御の分野では制御ソフトや構成機器までオープン化が及んでおらず、省エネ、省コスト運転を目指すビルオーナーに対し必要な情報を十分に提供できていませんでした。

今回、空調システムを構成する各制御機器(バルブ、センサー、インバーター、 ダンパ等)をマルチベンダーLON対応とした分散型とし、完全にオープンなシステムを実現する、空調機制御コントローラを開発しました。

これによるユーザーメリットは

約6倍に増えた制御情報によって運転管理コスト低減に貢献
機器の交換時期や故障予測が可能となり保守管理の信頼性が向上
BEMSとの組み合わせで空調ライフサイクルコストの20%以上削減
100通りを超える独自の空調パターンから最適運転を選択
従来型システムと比べ約15〜20%安価

 この空調機制御コントローラを利用した制御システムでは、各構成機器から取り出せる情報量が従来の6倍以上となります。例えばインバータからは積算電力量・電流・運転周波数、バルブからは開閉回数・開閉率などの情報をビル監視装置をとおして収集できます。
 新たに得られた情報は

構成機器の劣化診断に利用して交換時期を予測するなど保守管理に利用
空調機制御の性能検証(コミッショニング)への利用

 など、最適運転のための分析に有効です。

 さらに「BEMS(Building Energy Manegement System)」と組み合せて情報を有効活用することにより空調ライフサイクルコストの20%以上を削減することも可能です。

 また、空調機制御コントローラ(ハード:米国SMART CONNTOROLS社製)に搭載された当社独自開発の制御ソフトは、空調設備会社ならではのノウハウを活かした機能をもち、ユーザーごとのきめ細かい運転管理を実現します。一例として

送風機動力を大幅に減らす「省エネモード」
間仕切やレイアウト変更による局部的な室温差をなくす「快適モード」
急激な日射の変化に対する予測制御機能

などがあげられます。温度制御だけでも100通りを超える空調パターンから最適なモードを選択、調整することにより多様化するニーズに応えます。(特許出願中)

 制御システム全体としても

従来型と比べて約15〜20%安価であり
構成機器からの信号の種類や機器の個数に制約されないため、システムの構築が容易で配線もシンプル化できる

などのユーザーメリットがあります。

 今後、この制御システムを空調設備工事受注のための強力なツールと位置付け、設備工事と一式で営業展開をおこなっていきます。

[参 考]
  今回納入した六本木ヒルズ森タワーは、延べ床面積380,000u、地上54階、地下6階、高さ238mと近年都内で相次いでオープンする大規模建物の中でも最大規模のものであり、美術館、事務所、店舗など24時間対応の複合ビルとして注目されています。
同ビルの建設にあたっては環境への配慮やシステムの信頼性向上などに加えて、従来より森ビル株式会社殿が進められてきた中央監視・自動制御のオープン化によるライフサイクルコストの低減が随所で図られています。  本システムは同ビルの7割を占めるオフィスフロアに使われている空調機350台、VAV7,220台をコントロールしています。


<オーナーの視点> 森ビル株式会社設計本部 大森一郎部長談話
  六本木ヒルズは国際的スタンダードに合わせた24時間対応の「バーティカル・ガーデン・シティ」であり、森タワーはシンボル的存在である。
中央監視、自動制御は快適性、省エネ性を両立させるための重要な役割であり、当社はマルチベンダーによるネットワークのオープンの普及に注力してきた。
六本木ヒルズ森タワーで採用したオープン化システムは「コストの透明化」と「データ解析による最適運用」により、ライフサイクル的に見て20%程度のコスト低減を目指したものである。
空調機廻りのオープン化をすることにより、空調機のコミッショニングを含めたBEMSの構築を新たに計測用のセンサを追加することなく実現している。オープン化で増加したデータの活用は緒についたばかりだが、将来は様々な用途に利用されるだろう。

概念図は、こちらへ

以上


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