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プレスリリース

2002年8月8日
独立行政法人建築研究所
株式会社奥村組
三機工業株式会社

快適性を損なわず大幅なエネルギー低減を可能にする
「パッシブリズミング空調」の開発
 

 三機工業株式会社(社長:宅 清光)は、独立行政法人建築研究所(理事長:山内泰之)、 株式会社奥村組(社長:奥村 太加典)と共同で、「パッシブリズミング空調システム」を開発しました。 パッシブリズミング空調とは、居住者の快適性を重視しながら、"空調機を止める・運転する"を繰り返すことで大幅に運転コストを削減する省エネルギー空調システムです。
従来、一般のオフィスの環境は「居住者の知的生産性の向上」「多数のワーカーの満足度」「省エネルギー性」などを加味した空調システムを要求されるため、単に省エネを目的とした空調機のオン・オフ制御は敬遠されていました。
 同開発はオフィスの生産性、快適性と省エネ性の両立がはかれるパッシブリズミング空調の実用化の研究と製品化を行ったものです。
 例えばある条件では、空調停止を5〜15分程度、空調運転を30〜45分、温度差を1.5℃以内とした間欠運転(ON-OFF運転)を行うことでオフィスの執務者に対して、快適感の維持または向上が確認されています。途中で負荷の状態や運転条件が変わった場合は、温度センサとCO2センサが作動して、最適な運転パターンを選択します。
 同システムはエネルギー消費が大きく、空調負荷変動も大きい建物の導入に適しており、すでに稼動している椛蜉ロ神戸店では消費電力削減効果33%、投資回収年数2.1年を実現しています。
また、近年導入事例が急増しているESCOの主要省エネ技術の一つとして、採用されるケースも増えています。最近では板橋区役所本庁舎のESCO事業に採用予定です。
従来の空調システムの空調機に発停を自動制御するコントローラの組込み、あるいは自動制御プログラムの変更によって実現できるため、新築はもちろん既設建物の空調システムのリニューアルにも適用可能です。
 さらに、氷蓄熱による「低温冷風空調」と組合せることにより、イニシャルコストを含めたより一層の低コスト・省エネルギー化が可能となります。

 同システムの特長は以下の通りです。

(1) 従来システムに比べ、空調機の動力が年間30%節減可能です。
(2) 一定の容量以上では空調回転数制御方式(インバータ)に比べてイニシャルコストが20〜30%低減できます。
(3) 専用制御装置「パッシブコントローラ」はオープンネットワークのLONWORKSを標準仕様としているため、省エネ効果の監視システムを簡単に安く提供できます。

 導入実績は次の通りです。

導入実績・導入予定
(1) 独立行政法人建築研究所(施工:三機工業)
所在地 茨城県つくば市立原1
延床面積 13,000m2
建物利用形態 研究室・事務室
導入機器 空調機3台、ポンプ1台
消費電力削減効果(年間) ▲19〜29%(2001年度実績)

(2) 株式会社大丸神戸店(施工:三機工業)
所在地 兵庫県中央区明石町40(本社:大阪市)
延床面積 69,000m2
建物利用形態 物販店舗(百貨店)
導入機器 空調機(45kW)×4台、(37kW)×4台
消費電力削減効果(年間) ▲33%(2001年度実績)
投資回収年数 2.1年 (装置、監視装置、工事費含む)

(3) 板橋区役所
(三機工業グループがESCO事業計画者として選定されている)

所在地 東京都板橋区板橋2丁目66番1号
延床面積 33,600m2
建物利用形態 庁舎
導入機器(予定) 空調機(5.5kW)〜(30kW)×計18台
トータル192.78kW
消費電力削減効果(年間予測) ▲30%

(4) 橿原神宮崇敬会館(施工:奥村組)
所在地 奈良県橿原市
延床面積 3,140m2
建物利用形態 休憩所
導入機器 氷蓄熱ヒートポンプチラー
消費電力削減効果(年間) ▲20%(2000年度実績)

 今後、民間物件のみならず官庁物件に対しても積極的な市場導入と展開を図る予定です。

 ※ (社)空気調和・衛生工学会 学術講演会(9/11〜13:九州産業大学)において成果発表を行う予定です。

 

以 上



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