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第2回 病院で検査してアレルゲンを知れ!


東京都が10年ごとに行っている調査によると、2006年度の都内のスギ花粉症推定有病率は約28.2%で、10年前と比べて8.8ポイント増加しました。現在は30%を超えているとみられます。

しかし、自分が花粉症だということに気付かない人もいますから、花粉症患者はもっと多いのかもしれません。はたして、どの季節にどのような症状がでたら花粉症の疑いがあるのでしょうか。


薬剤は花粉の飛散する2週間前から


「季節性アレルギー」ともよばれる花粉症は、花粉に反応するアレルギー症状のこと。
アレルギー性の鼻炎や結膜炎、人によっては気管支喘息を引き起こすこともあるのです。

一般にくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみが花粉症の四大症状とよばれます。
風邪の症状と似ていて勘違いすることも多いので、自分が花粉症なのかどうか一度病院で診断してもらいましょう。

前回で触れたように花粉症の原因植物はスギだけではないですし、併発する場合も。
病院で検査を受ければ自分のアレルゲン(アレルギーの原因となる抗原物質)がわかります。注意すべき期間を把握していれば、対処法が見えてくるはずです。

症状がひどい場合は手術治療という方法もありますが、薬物治療が基本となります。
ただし投与される薬はあくまでも予防薬。花粉が飛び始めてからでも問題ありませんが、効果が出るまでに時間がかかるため、花粉が飛ぶ前から飲み始めます。
服用時間は医師に相談しましょう。


花粉症の味方マナージェット
 ●四大症状の風邪と花粉症のちがい
症状 花粉症 風邪
くしゃみ 何度も繰り返し出る。10回以上連続して出れば、まず花粉症を疑うこと 単発的。あまり連続しては出ない
鼻水 透明でサラサラな水性の鼻水 はじめは水性だが、だんだん黄色味を帯びた膿汁が出る
鼻づまり 鼻がむずむずし、寝苦しいほどにしつこい 症状は軽く、数日で治る
目のかゆみ 激しいかゆみ。充血し、まぶたが腫れることも とくになし

世界三大花粉症はスギ、イネ、ブタクサ


アレルゲンとして代表的なのはスギ、ヒノキ、イネ、ブタクサの花粉。

前回の表「主な花粉症原因植物の開花期」でもわかるように、花粉症のアレルゲンといってもその原因植物や飛散時期は実にさまざまなのです。

中でもスギは花粉症抗原の代表格。2月初旬から4月頃に飛散します。
世界三大花粉症とよばれるスギ、イネ、ブタクサの中で、日本で最も多い花粉症です。

ちなみにアメリカではブタクサ、ヨーロッパではイネ科の花粉症が多いとされています。


花粉症の味方マナージェット
●スギ    
スギ   スギ花粉

 スギ

 

 スギ花粉

●イネ    
イネ   イネ花粉

 イネ

 

 イネ花粉

●ブタクサ    
ブタクサ   ブタクサ花粉

 ブタクサ

 

 ブタクサ花粉

スギはヒノキに、イネ科は小麦に、ブタクサはウリ科に注意!


またスギ花粉症の発症者は、アレルギーの原因物質が共通して含まれる交叉性抗原性があるのでヒノキ花粉にも反応しやすく、ヒノキ単独の花粉症患者は極めて稀。

ヒノキはスギよりも1ヵ月ほど遅れて3月から5月に花粉が飛ぶため、スギ花粉のシーズンが終わっても、引き続きヒノキ花粉に警戒しましょう。


スギに次いで発症者が多いのが、イネ科の植物。4月から8月まで飛んでいます。
イネ科の花粉症患者はイネ科の食物(とくに小麦)で症状が悪化することも。
パンやうどんなど、小麦製品の食べ過ぎには気をつけましょう。

8月から10月にかけて飛散するブタクサは、秋のアレルゲンの筆頭。
スギなどの樹木花粉とちがい重いため、あまり遠くまで飛びませんが、空き地や線路沿いなどいたる所に生えています。

またブタクサの花粉症はウリ科の食物とアレルゲンが共通しています。
そのため、特定の野菜や果物に反応する口腔アレルギー症候群(口やのどのかゆみや腫れなどを起こす)を、ブタクサの花粉症患者はウリ科の果物によってを起こしやすいのです。
ブタクサ花粉をアレルゲンとする人は、メロンやキュウリ、スイカなどに注意しましょう。

●ヒノキ    
スギ花粉   イネ花粉

 ヒノキ

 

 ヒノキ花粉


参考文献:
 馬場廣太郎・監修、鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会・作成
 『2005年版 鼻アレルギー診療ガイドライン』
 東京都福祉保健局『花粉症患者実態調査報告書 平成19年度版』
 大塚博邦・著 『専門のお医者さんが語るQ&A 花粉症 改訂新版』保健同人社
 久松健一・著、牧野荘平・監修『花粉症 ここまでわかった! ここまで治る!!』北隆館

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